JAL、羽田で国際線70周年イベント 赤坂社長「安全運航続ける」
日本航空(JAL/JL、9201)は2月2日、国際線就航70周年の記念セレモニーを羽田空港で開催した。初の国際線は給油地のウェーキ島に立ち寄るホノルル経由の羽田-サンフランシスコ線で、2日の式典は羽田発ホノルル行きJL74便の出発前に開かれた。 【写真】JALのCAが1960年代の機内サービスで着用していた着物や歴代制服 JALは70年前の1954年2月2日に、初の国際線となるホノルル経由の羽田-サンフランシスコ線を開設。北太平洋のウェーキ島は給油地で、ダグラスDC-6B型機の初号機「City of Tokyo」号(登録記号JA6201)で運航した。DC-6Bは36席全席が「デラックスクラス」と呼ばれたファーストクラスだった。乗員はパイロットが機長、副操縦士、航空士、航空機関士の基本編成4人に5人を加えた9人、客室乗務員は5人全員が日本人だった。 羽田第3ターミナル114番ゲートで開かれた式典で、JALの赤坂祐二社長は「長年にわたっていろんな苦労をしながら今日(こんにち)に至った。日本人のいろんなところでの世界貢献、こうしたものに多少なりともお手伝いできたのではないか、と感じている」とあいさつ。「航空輸送は社会でなくてはならないもの。安全運航、安心して乗っていただける乗り物であること、人や地球にやさしい運航をこれからも続けていく」と抱負を述べた。 会場には1960年代に機内サービスで客室乗務員が着用していた着物や、2代目と4代目、5代目の制服、DC-6Bの模型、国際線就航当時のパンフレットやファーストフライトカバー、当時の写真などが展示され、JALの客室乗務員もメンバーのフラダンスチームがダンスを披露し華を添えた。 2日の羽田発ホノルル行きJL74便(ボーイング787-9型機、登録記号JA874J) は乗客214人(幼児6人)と乗員12人(パイロット2人、客室乗務員10人)を乗せ、114番スポットを午後9時2分に出発した。乗客には不織布バッグやステッカー、キーホルダーなど国際線就航70周年の記念品が赤坂社長や客室乗務員から手渡された。
Tadayuki YOSHIKAWA