日本橋で第4回「SPACE WEEK」 世界最先端の宇宙ビジネスが集結
宇宙ビジネスの最前線プレーヤーが国内外から集結する複合イベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024」が11月18日、日本橋各所で始まる。主催は、一般社団法人クロスユー(中央区日本橋室町3)、三井不動産(同室町2)。(日本橋経済新聞) 【写真】宇宙ビジネス関連企業が今年も一堂に 今年で4回目となる同イベント。宇宙ビジネスにおける最前線の動向に触れ、産官学のキープレーヤーの交流と学びの場を提供することで、日本橋から世界に向けた、新たな宇宙産業の共創と発信を目指す。 三井不動産宇宙ビジネス・イノベーション推進部長の七尾克久さんによると、昨年は国内外から延べ8000人の宇宙関連プレーヤーが集うなど、年々参加者が増加。アジア最大級規模に拡大し国際色を強めているという。 「今年は、最大1兆円規模の『JAXA宇宙戦略基金』担当部門の拠点が日本橋にやってきた」と七尾さん。「2025年初頭には日本橋三井タワー内の宇宙ビジネス拠点が拡張するなど、日本橋を拠点にした宇宙産業は一層盛り上がりをみせている」とも。 今年は「欧州宇宙機関(ESA)」をはじめとした国内外の政府、宇宙機関、学術団体、民間宇宙ビジネスなど100以上の企業・団体が参加、150を超えるスピーカーが登壇を予定している。 開催期間中、日本橋三井ホール(コレド室町I・4階)、室町三井ホール&カンファレンス(コレド室町テラス・3階)等の複数会場で、有識者によるビジネスカンファレンスや展示会を行う。このほか、11月22日まで、35歳以下の日本発若手イノベーターを表彰する「第5回 Innovators Under 35Japan Summit 2024 in Nihonbashi」、福岡県宇宙ビジネス研究会(福岡県)主催の「FUKUOKA SPACE TECH NIGHT in NIHONBASHI」などのサテライトイベントを開催する。 日本の最前線として注目を集めるスタートアップは、世界初の民間月面探査を目指す「ispace」(浜町3)や、世界で初めてデブリの周囲飛行に成功した「アストロスケール」(墨田区)などが参加。欧州・アジアからもスタートアップ8団体が参加する。 コレド室町テラス 3階の「室町三井ホール&カンファレンス」では「NIHONBASHI SPACE WEEK 2024 -CONFERENCE STAGE」を開催。宇宙関連産業のキーパーソンが登壇し、最新の宇宙動向や展望について議論する。 コレド室町I・4階の「日本橋三井ホール」では、「EXHIBITION」として、60を超える宇宙ビジネス団体が最新の取組を紹介。非宇宙分野の大手企業・異業種企業として「宇宙エレベーター」などの宇宙プロジェクトを他企業に先駆けて進めてきた「大林組」(港区)、「誰もが行ける宇宙旅行」の2030年代の事業化を目指す「日本旅行」(日本橋本町1)などが出展する。 日本橋三井タワー1階「アトリウム」では、特別展示を行う。「はやぶさ2」の実寸大模型、今冬打ち上げ予定の「RESILENCEランダー」の実寸模型、小型衛星「GRUS-1」、宇宙遊覧飛行のための有人実験に実際に使った2人乗り気密キャビンなどを公開する。 七尾さんは「国内や世界の宇宙ビジネス関係者が日本橋に集まり、最新情報を共有し、宇宙産業の発展に向けた『共創』を加速させる貴重な機会になると思う。新たに宇宙ビジネスを目指す企業、学生の皆さんもぜひお越しいただきたい」と来場を呼びかける 。 開催期間は11月18日~22日。開催時間は会場によって異なる
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