【実証事業】分身ロボットで企業の来客対応 障害や病気で外出が難しい人が遠隔で操作 社会とつながる 福岡
FBS福岡放送
こちらは、受付に設置されたロボットです。遠隔で操作することが想定されています。このロボットを活用して、障害や病気で外出が難しい人に社会参加の機会を提供しようという取り組みが、福岡市で始まりました。
■永石莉里子記者 「こちらの会社では、来社した人の案内を、ロボットがサポートしてくれます。」 ■分身ロボットOriHime 「こんにちは。どちらの部署にご用でしょうか?」 福岡市博多区の会社の受付で来客対応をしているのは、分身ロボット「OriHime(おりひめ)」です。額のカメラで撮影した動画を、離れた場所の端末で見ることができ、マイクやスピーカーを通じて会話もできます。 「OriHime」の操作が想定されているのは、重度の障害や難病などで外出が難しい人たちです。自宅にいながら社会参加の機会を提供しようと、2年前から福岡市が普及を進めている事業です。これまでは高齢者施設などに設置されていました。 ■利用者 「難病と診断されてから社会とのつながりが薄くなっていたので、社会とのつながりを得る機会を設けてもらい感謝しています。」 受け付け業務のために民間企業に設置するのは今回が初めてです。福岡市は「OriHime」の普及で、外出が難しい人の就労の機会を増やしていきたいとしています。 今回の企業には11月29日まで実証事業が行われます。9人がシフト制で平日に4時間程度、分身ロボットを遠隔で操作し、来客への声かけや内線電話の操作の案内を担当します。