西市長（手前）から青森市民栄誉賞を贈られる佐藤選手＝20日午前、新城小学校

　青森市は20日、パリ五輪近代五種で日本勢初の表彰台となる銀メダルを獲得した同市出身の佐藤大宗（たいしゅう）選手（30）＝青森山田高出、自衛隊体育学校＝に市民栄誉賞を贈った。授与式は母校の新城小学校で行われ、佐藤選手は「素晴らしい賞を母校でもらえて心から感謝している」と笑顔。子どもたちに向け「新城小の熱い応援で最後まで戦い抜けた。みんなも勉強、運動、遊びを全力で楽しみ、つらい時も最後まで諦めずに頑張って」とエールを送った。 　佐藤選手は全校児童約390人や教職員らに拍手で迎えられて体育館に入場。西秀記市長が市民栄誉賞を授与し、「素晴らしい体力と精神力で快挙を成し遂げ、青森市民に勇気と明るい希望を与えた。今後もますます活躍し、日本中の人々に感動を与えてほしい」とたたえた。 　18年ぶりに母校を訪れたという佐藤選手は、子どもたちの校歌に聴き入り「元気とパワーをもらった」と感慨深げ。近代五種を紹介する映像が流され、「興味がある子は一緒に始めてみませんか」と、競技人口拡大に向けてメダリスト自らPRする場面もあった。 　また、児童から「練習や試合で諦めそうになった時はどう乗り越えたか」と問われた佐藤選手は「楽しいことを思い浮かべたり、頑張ったら奥さんのおいしいだし巻き卵が食べられると思い突っ走った」と答え、「失敗から得られるものは多い。恐れずにいろいろなことにチャレンジして」と呼びかけた。