勇壮に駆ける神馬2頭、五穀豊穣を祈願 岡山県浅口市の大浦神社、450年の歴史ある神事
岡山県浅口市寄島町の大浦神社で6日、約450年の歴史を誇る「競馬十二懸(かけ)神事」(市無形民俗文化財)が催され、神馬2頭がひづめの音を響かせて境内を勇壮に駆け抜け、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。 メインの競馬神事は、地元住民らのみこしや千歳楽が威勢よく宮入りした後の夕方から始まった。かみしも姿となった岡山大馬術部の田中堅太郎監督(52)と部員の2年藤森生記さん(19)が東西の鳥居の間約150メートルを13往復した。今年はうるう年のため例年より1往復多く走った。 約2千人が歓声を上げて見守り、毎年訪れるという地元の男性(77)は「何度見ても迫力に圧倒される」と話した。 競馬十二懸神事は永禄年間(1558~70年)、戦国武将・細川氏によって神社が現在地に移された際、馬40頭を参列させたのが起源とされる。