小学生の14万4188票が選んだおもしろくて大好きな本は? 「ページをめくるたびにワクワク」「想像するだけで楽しい」…「みんなが“どれにしよっかな”って考えた時間があるのがすごくいいなって」〈アンバサダー/又吉直樹〉
子どもたちが本と出会う機会を作り、本をもっと身近に感じてもらおうと、2018年から2年ごとに開催されている『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』。このたび、第4回目のベスト10が決定した。アンバサダーを務める又吉直樹氏や受賞作家らを招いて、2月10日に城西国際大学東京紀尾井町キャンパスで行なわれた結果発表会の様子とベスト10に選ばれた本を紹介する。 小学生が選んだ”今いちばんおもしろい本”第1位の本はこちら
子どもたちがベスト10作家たちを表彰! 又吉直樹も登場
2018年5月5日、“こどもの日”にスタートした『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、全国の小学生が「今まで読んだ中で1番好きな本」を投票するイベントだ。 第4回となる今回は、なんと14万4188票もの投票が集まった。コロナ禍を経て、ようやくたくさんの人が集まっての発表会が開催できることに、事務局長の岡本大(だい)氏は「たくさんの小学生に来場してもらい、結果発表をわかちあえることが楽しみでうれしい。1人でも多くの子どもたちに、新しい本と出会う喜びを届けたい」と語った。 発表会会場には、第1回からアンバサダーを務めるお笑い芸人で作家の又吉直樹氏も登壇。「あのころより、ボクも少しだけ大きくなったんですけど…」と小ボケをはさみつつ、賞状を受賞作家に渡すという大役を担う“こどもプレゼンター”たちには「緊張すると思いますけど、会場に来れただけでも大成功。絶対うまくいきますし、うまくいかなかったらいかなかったのでおもしろいので大丈夫です。どっちみち失敗はないので、安心して」とエールを送った。 10位から順に次々と結果が発表されると、会場に集まった親子たちからは「お~!」「あぁ~!」と感動や共感の声が上がったり、「わ~!」と祝福する大きな拍手が起こったりと、たくさんのリアクションで大盛り上がり。 各作品、ステージ上にて“こどもプレゼンター”から作家本人や担当編集に賞状が授与され、投票理由や受賞の感想が述べられた。自分たちが読んでいる本の著者に会えるという貴重な機会とあって、子どもたちは少し緊張した様子だったが、カメラにはピースをしながらにっこり笑顔を向けていた。 アンバサダーの又吉さんは「みんなが選んだ本だけあって、いろんな感覚を刺激してくれる本がそろったなと思います。みんなが(投票する際に)“どれにしよっかな”って考えた時間があると思うと、本にちゃんと向き合ってることがすごくいいなと思います」「ほかの人が1位に選んでる本を、“まだ読んでないから自分も読んでみよう”って思えると、どんどん自分の感覚が広がっていっておもしろいんじゃないでしょうか」などとコメント。 最後は「みんなもすごかった! (会場中に)届く声で(感想を)言えて」と、小さなプレゼンターたちを温かくねぎらった。