花粉症でかさむ薬代やティッシュ代。生涯付き合うとしたらいくらかかるのでしょうか?
耐えがたい鼻や目のかゆみに悩まされる花粉症で、症状に我慢できず薬に頼る方も多いものです。しかし、アレルギーである花粉症で症状を抑えるには、薬を使い続ける必要があります。 そこで今回は、花粉症が続く場合における薬代やティッシュ代をシミュレーションします。
花粉症の費用は生涯でおよそ73万円かかる
今回のシミュレーションでは、以下の条件下における薬代およびティッシュ代を算出します。 ●期間は20~100歳までの80年間 ●期間のうち計算対象とするのは花粉の飛散時期である3~5月の3ヶ月間(計92日) ●計算対象は薬代およびティッシュ代 ●薬は1日1錠のタイプで12錠入り1000円(税込み) ●ティッシュは2枚重ねタイプ120組の1箱50円(税込み) ●ティッシュは1日40組使う 上記のケースで計算すると、まず薬代が「(1000円×7回+1000円×2/3)×80年」で、61万3332円(小数点以下切捨)です。ティッシュ代は「(50円×30回+50円×2/3)×80年」で、12万1332円(小数点以下切捨)となります。 それぞれを合算した生涯の費用は、73万4664円となり、1年あたりおよそ9183円掛かる計算です。しかし、実際には薬やティッシュの価格改定やシーズン中の発症期間によって変動することが予想されますので、今回の数値はあくまで目安として、余裕を持って80万円程度の予算を見積もるとよいでしょう。 ■花粉症の自然治癒はほとんどない 花粉症が自然治癒するケースは、珍しいといわれます。そのため、花粉症に一度かかったら、対処しない限り治ることはないと考えてよいでしょう。年齢を重ねることで症状が緩和されるパターンもありますが、基本的にアレルギー反応がなくなることはありません。 ■治療で治る可能性もある 花粉症の症状を抑える方法は、症状を抑える薬を花粉シーズン中に飲み続けるか、アレルゲン免疫療法を受けて治療するかの2つが挙げられます。症状を抑える薬の場合、体質自体は変わらないため、シミュレーションに近い費用がかかります。 一方アレルゲン免疫療法を用いた治療では、効果に数年間かかるものの、成功すれば薬もティッシュも要らなくなります。