〝不敗神話〟弾だ!DeNA・筒香嘉智が先制6号、打てば6戦全勝 度会&牧とのスタートリオ大暴れで今季初4連勝
〝不敗神話〟弾だ!! セ・リーグ4位のDeNAは13日、「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ最終戦(ZOZOマリン)に3―1で勝ち、今季2度目の同一カード3連戦3連勝。今季初の4連勝を飾り、3位巨人に0・5ゲーム差に迫った。「5番・DH」で出場した筒香嘉智外野手(32)が二回に先制の6号ソロ。本塁打を打った試合は6戦全勝の頼れる主砲が、チームを上位に押し上げる。 一振りで、球場の雰囲気をつくった。これが主砲の責務だ。筒香が二回に先制の6号ソロ。ダイヤモンドを回り、三塁ベンチ前では仲間のロータッチで祝福を受け「追い込まれていたが、直球をしっかり上からたたくことができた。先制することができてうれしい」とうなずいた。 0―0の二回先頭。ロッテ西野に直球2球で追い込まれた。「もちろんフォークのいい投手でしたし、低めのケアをした中で、強いスイングを心掛けた」。迎えた3球目。相手バッテリーが選択した高めへの145キロの直球を力強く捉えた。3球勝負を打ち砕く一撃。豪快に右翼席へと突き刺した。 〝不敗神話〟だ。米球界から5年ぶりに古巣へと復帰した今季、1軍昇格初戦で劇的な逆転3ラン。前日12日の試合でも七回1死満塁で逆転の2点二塁打を放つなど、勝負強さが光る。全6本塁打はいずれも効果的で、一発を放てばチームも6戦全勝中。本人は「僕どうこうより、チームが勝つということが一番大事なので、この3つ取れたというのは非常にいい状態だと思う」と語った。 ハマの主砲は、気遣いも一流だ。渡米後も故郷、和歌山のみかんが毎年球団に届いていたという。古巣復帰直後は神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で練習を行い、1軍昇格が決まった際にはグラウンドキーパーら裏方一人一人に菓子折りを配って回った。そしてこの日は、試合後の首脳陣、選手、スタッフのために弁当60個を手配。〝筒香弁当〟がビジターでの試合が続くナインの士気を高めた。 チームを勝たせる筒香の一発に、三浦監督は「負けなし? じゃあ毎日打ってもらわないと」と笑みを浮かべ「本当にいいところで、きょうもああいうところでしっかり振って結果を出してくれる。大きな存在ですよね」と最大級の信頼を口にした。
チームはD1位・度会が1軍復帰から3戦連続適時打を放ち、主将の牧も筒香と今季3度目のアベック本塁打。役者がそろい今季初の4連勝を飾った。交流戦連覇の可能性こそついえたが、リーグ3位の巨人に0・5ゲーム差と肉薄した。「雰囲気もすごくいいし、状態はみんな上がってきているんじゃないかな」と筒香。頼れる主砲のバットとともに、DeNAが勢いづいてきた。(浜浦日向)