メインで勝利の岩尾力がタイトル挑戦をアピール。快諾した王者・璃明武に「次は逃げないで。ケガとかちゃんと治して」【Krush】
K-1グループの2023年最後の大会となる「Krush.156」(12月17日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで岩尾力(POWER OF DREAM)が内田晶(チーム・タイガーホーク)を3-0の判定で下した。岩尾は試合後のマイクでタイトル挑戦をアピールするとリングサイドで観戦していたKrushスーパー・バンタム級王者の璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)がリングに上がり快諾。岩尾のタイトル挑戦が決定的となった。 昨今のKrush後楽園大会のメインはタイトル戦、もしくはトーナメントといったタイトル戦に準ずる試合が行われており、この日のようにノンタイトルのワンマッチが行われるのは極めてまれ。岩尾は2018年にバイク事故で大ケガを負い、昨年8月に約4年半ぶりに復帰を果たすと小倉尚也、愛瑠斗、元Krushバンタム級王者の晃貴を相手に3連続KO勝ちを収めている。
1Rから岩尾がプレッシャーをかけ内田はロープ、コーナーを背負いながらカウンターを狙う展開となる。岩尾は左右のロー、左右のミドル、そしてワンツー。岩尾は右ボディーストレート。内田の左に左フックをカウンターで合わせる岩尾。岩尾はボディーストレート、右ミドル。内田も右ローを返す。内田の蹴りをかわした岩尾が右ボディー、左フック。内田のボディーが早くも赤くはれる。 2Rも圧をかけるのは岩尾。内田が左ミドルも岩尾はすぐに右ロー。内田が左ローで牽制も。岩尾は左ボディー、右のボディーストレートを打ち込んでいく。足を使って回る内田。岩尾は詰めるとパンチの連打を上下に打ち分け。コーナーに詰められた内田はローを小刻みに当てるが、岩尾は圧を強め一撃を狙う。岩尾がボディーを放つとローから足を使って回る内田。
3R、岩尾が右ロー、右ミドルで下がらせ、右ボディーストレート。内田もローを返す。岩尾は左フック、左ハイ、左ミドル、右ボディーを的確に当てていく。内田はハイキックの空振りの勢いでパンチをヒット。しかしその後も岩尾は詰めて左右のミドル、左ボディー。内田もミドルを返すが、岩尾は最後は右ボディーストレート、右ミドルとボディーを徹底的に攻め、左フックを追撃。 カウンター狙いの内田を仕留めきることができず、試合は判定となったがジャッジ3者とも30-27で岩尾が復帰後の連勝を「4」に伸ばした。