――ご自身では自分をどんなキャラだと？ 七瀬　うーん、それが難しいんですよね。最近「私は何キャラだろう？」って、毎日考えています。 ――真面目な印象を受けます。 七瀬　そう、真面目すぎてつまらないんです。 ――そんなことないです！　悩みに真っすぐ向き合えるのは長所でもあるのではないかと。 七瀬　なるほど、確かにそうかもしれません。周りに相談しアドバイスをもらったとしても、最終的に決めるのは自分。納得のいく答えが出るまで悩み抜きます。 悩んでいる時間はつらいけど、おかげで後悔のない選択ができている気がしますし、悩み抜いた上で決めたことをブレずに貫き通せるところは自分の良いところだと感じているので。 ――すてきじゃないですか。 七瀬　レースクイーンの引退も女優業への挑戦も、しっかり悩んだ上で決めたので、もう迷いはないです。もともとレースクイーンになりたくて、この業界に入りました。モータースポーツは今も大好きです。 ただ、活動を続け、目標がかなっていくうちに、見える世界も変わっていったんです。レースクイーンになるまで夢も何もなかった私がもっと大きな舞台に挑戦したいと思うようになったのは、自分でもビックリなんですよね。 ――それが女優業だったと。 七瀬　気持ちの変化に気づいたのは、昨年の春頃です。事務所にお芝居をされている方がたくさんいたこと。また、小学生時代に器械体操を習っていて今もアクロバットが得意なので、アクションのできる女優になりたいと思ったんです。 憧れは『バービー』で主演を務め、『スーサイド・スクワッド』でハーレイ・クインを演じていたマーゴット・ロビーさん。彼女も元体操選手でアクションがカッコいいんです。「和製マーゴット・ロビー」と呼ばれる存在になれるよう、一歩ずつ前進していきたいです。 スタイリング／大橋みずな　ヘア＆メイク／田森春菜（JULLY） ●七瀬なな　2000年1月27日生まれ　福井県出身　身長166㎝　B90 W58 H88　○「日本レースクイーン大賞2022」新人部門グランプリ受賞。2025年はレースクイーンを卒業し、女優業に挑戦。TOKYO AUTO SALON 2025（1月10～12日／幕張メッセ）でVELENO ＆ Garage力ブースに出演予定。舞台『HAMGET』（2月5～9日／中野ザ・ポケット）で初のヒロインを演じる。RISEラウンドガール「R-1SE Force」メンバー。公式X【@nna_nanase】　公式Instagram【@nn.nanase】　 取材・文／とり　撮影／熊谷 貫