「悪童」ネリが公開練習 井上尚弥の父・真吾トレーナー「弱点?今までの相手も対戦したら何もできなかった」
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―WBC同級1位ルイス・ネリ(5月6日、東京ドーム) 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)と対戦するルイス・ネリ(メキシコ)が23日、都内で練習を公開した。シャドーボクシング1回、ミット打ち1回を行い、ジャブからの連打などを披露した。視察した井上の父である真吾トレーナーは「ワイルドな打ち方は想定内。体格は思ったよりコンパクト」と印象を語った。同じく視察した大橋ジムの大橋秀行会長は「見ての通り。1発入ったら連打が出る」と警戒した。 ネリが公開練習前の会見で「弱点をいくつか見つけています。(井上について)勉強しました」と発言。サミール・ロサーナトレーナーも「5月6日に見ていただくことになる」と試合で弱点を突くと明言した。真吾トレーナーは「(対戦相手は)誰でも言うじゃないですか。でも、対戦したときに何もできないじゃないですか。何も気にならないです」とネリ陣営の言葉を一笑に付した。 練習で見たネリのパンチについて「本気ではやっていなかったと思うんですけど、パワフルではあったけれど、キレはそんなに感じなかった」と分析。息子である尚弥については「順調? そうですね。スパーリングは終わって、やるとしてもマス(ボクシング)くらいですね」と最終調整に入っているという。「ネリがああいうスタイルなので厳しい試合にはなると思う。それがどうかみ合うのか。さっくりいく(終わる)のか、それは本番になってみないとわからない」と真吾トレーナー。攻撃的にくると予想されるだけに激戦とともに、早い回での決着も想定していた。 戦績は31歳の井上尚が26勝(23KO)、29歳のネリが35勝(27KO)1敗。 試合はPrime Videoで配信される。
報知新聞社