部屋をノックすると「警察か?」との反応が…埼玉県蕨市にある「ヤクザアパート」…近隣住民からの「最悪の評判」
中国人やクルド人も増えているから…
稲垣容疑者の長女曰く、彼女はシングルマザーで子ども3人を連れて夜逃げをした過去を持つ。誰にも手を差し伸べられずに生きてきた自身の経験が、職業に関係なく困っている人々をアパートに住ませたいという思いに繋がっていた可能性は週刊現代が報じた通りだ。 だが、そんな容疑者の思いも近隣住民にとっては迷惑な話なのかもしれない。長年、アパート近くに居を構える女性(60代)も、“稲垣アパート”の治安の悪さを口にする。 「アパートの階段に『空き室のお問い合わせ』というプレートが貼ってあって、大家である稲垣さんと店子希望者が直接交渉できる仕組みになっている。入居審査なんてしていないでしょうね。パッと見で『怖いな……』という印象を抱く住民は本当に多いですから。 見たことがあるのは、和彫りを入れた明らかにカタギじゃない人。後は、外国人もいる。前の大家さんの頃と比べて明らかに治安が悪くなりました。 ここから徒歩圏内の西川口駅には昔からヤクザが多く、最近では中国人やクルド人も増えています。稲垣さんは西川口駅前にある3階建ての駐輪場を持っていて、そこにも『空き室のお問い合わせ』のプレートを張っている。 なので、駅前でトラブルを起こすような人々が稲垣さんのアパートに流れ着くといった話も聞いたことがあります。まあ、近くに住む人間としては極力関わり合いたくない存在ですよ」
部屋をノックすると…住民は開口一番「警察か?」と反応
前回の記事で紹介した、JR西川口駅から徒歩15分の場所にある木造アパート近くに暮らす60代女性も、稲垣容疑者、そしてアパートの住民とも関わり合いたくなかったようだ。 「この付近に住んでいて、稲垣さんを知らない人はいないと思います。よく、家賃を払わない住民に取り立てに行く姿を見ていました。 稲垣さんは見た目こそ年相応のおばあちゃんでやり手な印象は一切ないのだけれど、得体の知れない雰囲気を持っていた。逮捕されたことについて、彼女を知る人は『ああ、そうだろうね』と言うと思いますよ。住んでいる人も怪しいから、私は『とにかく関わらないようにしよう』と決めていました」 取材の最後、前日に不在だったこのアパートの1室を訪ねた。表札に「株式会社」を掲げる部屋をノックすると、東南アジア系の男性が応対したが、開口一番「警察か?」との反応を見せた。 「取材」と伝えると警戒心は和らいだようだが、近隣住民の言う怖さと怪しさは十分に伝わってきた。 住民と近隣住民とで異なる意見。「ヤクザアパート」の実態は想像以上に闇が深い。 ・・・・・ 【つづきを読む】「あんた、すぐ逃げな!」77歳の人情おばちゃんがヤクザを逃がして逮捕…その「ヤバすぎる舞台裏」
週刊現代(講談社)