台湾カゴメが米から輸入のピザソース、水際検査で不合格 残留農薬の規定違反で
(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は6日、台湾カゴメが米国から輸入したピザソースが水際検査で不合格になったと発表した。残留農薬の規定に違反する、発がん性物質のエチレンオキシドが検出されたとしている。同ソースを使用していた台湾ドミノピザは全国の店舗で使用を取りやめ、台湾製の代替商品の使用に切り替えたと明らかにした。 不合格になったピザソースからは1キロ当たり1.3ミリグラムのエチレンオキシドが検出された。同一ロットの約1万9051キロ分が差し止められた。食薬署によると、市場への流出はないという。 また長崎産のキビナゴからカドミウム、和歌山産のミカンからクロルピリホス、熊本、佐賀、静岡産のイチゴ4件からフロニカミドがそれぞれ基準値を超えて検出された。いずれも廃棄または積み戻しされる。 食薬署の林金富副署長はエチレンオキシドの検出について、香料などの殺菌に用いられることが多く、ピザソースの香料の成分によるものだとの見方を示し、今後抜き取り検査を強化すると語った。 日本産イチゴについては昨年7月29日から今年1月29日までの期間に447ロットを検査し、うち18ロットが不合格になったと説明。4月30日まで全ロット検査を実施するとした上で、不合格品の主な製造元である9社を対象に輸入を1カ月停止する措置を行ったとした。 (沈佩瑤、余暁涵/編集:齊藤啓介)