小田凱人「自分主体で選んでいってほしい」 野性爆弾くっきー!と小中学生に夢実現の極意を伝授
パリ・パラリンピック覇者で世界ランキング1位の小田凱人(18=東海理化)が7日、都内で行われた「SDCホールディングス主催小田凱人特別トークイベント」に出席。将来、小田のように世界で活躍できるプレーヤーを目指してテニススクールに通う約15人の小学生、中学生に向けて勝負師としての極意を語った。 【写真】トークイベントに出席した(左)小田凱人と野性爆弾くっきー! 今夏、パリ・パラリンピック車いすテニス男子シングルス史上最年少記録で金メダルを獲得。過去には全仏オープンでの史上最年少優勝など、圧倒的な強さを誇る。 「“こうなりたい”という自分の理想の姿はでっかくあって、それと同じぐらい“逆になりたくないな”という負のイメージもある」。目標に突っ走るだけでなく、現状を客観視することが小田の強さを引き出しているようだ。 「人と感覚がずれているところを自分の良いところだと思うようにしている。テニスのプレースタイルとか今までにやってないことをやりたい」という思いで果敢に挑戦を続ける。 夢は見るものではなくかなえるもの。夢実現には「これが良いと思ったら頑張るだけ」と胸を張った。「(試合で)勝つことしかできない」テニスでは、勝利にこだわり、試合当日にコンディションを合わせていく。「結構計画立てて何歳までにここまでとかしていたけど、それはあまり関係ない。ここから全部大会優勝したらいつランキング1位になるかなと、計算して自分を高める」という。「やる前できると思っておかないと。やる前から1位になりたいという思いはあった」と語る小田の目は希望に満ちていた。 イベント終了後、子供たちとの交流の感想を記者が聞くと「久しぶりで、新鮮。中高生に対して話すことはあるけど、小学生にはあまりない」と笑顔。「僕も親に連れられて講演会に来ていた最初の5分聞いて面白くなかったら僕も流していた」とかつての思い出を振り返りながら、「真面目にメモ取って聞くのも大事だけど、一切頭に入ってなくてつまんなそうに聞いてる方が、トップに上がれるんじゃないかな?」と笑った。 自身を「自分で決めていくタイプの人間」と分析する。「いいとこだけを影響受けて取ってきたから、(子供たちにも)最大限活かしてとかは本当に思っていない。僕のこと違うなと思ったら捨てていいし、ちょっとでもいいなと思ったら取り入れてしてほしい。自分主体で選んでいってほしいな」と次世代のスターたちに期待を込めた。 この日、独自のセンスで多くのファンを魅了するお笑いコンビ「野性爆弾」くっきー!も登壇した。