『マンガ図書館Z』サイト停止へ 前身の『Jコミ』含め約14年間「本当にありがとうございました」
電子書籍サイト『マンガ図書館Z』が5日、公式サイトを通じて11月26日に同サイトを停止することを発表した。 『マンガ図書館Z』は、漫画家・権利者の許諾、厚意によって「もう絶版になってしまった懐かしい漫画」や「出版社の許諾を得た無料漫画」、「単行本化されなかった漫画」などが無料で読める電子書籍サイト。漫画には広告が付いており、その広告収益を100%作家に提供しているため、著作権侵害で社会問題となっている海賊版サイトと性質が異なる。 この日、サイトでは「この度、今後の作家様への収益還元、及びサイト運営が困難であると判断し、マンガ図書館Zのサイトを停止させていただくことになりました」と報告。続けて「マンガ図書館Zは、前身の『Jコミ』も含めますと14年近くの歴史になります。 約14年にわたり、ご利用頂いたユーザー様、作家様には心より御礼申し上げます」と感謝した。 停止日は「2024年11月26日(火)12時(予定)」とし「作家の皆様及び現プレミアム会員の皆様には別途メールにて今後のご案内をさせていただきます」と記した。 また、「マンガ図書館Zのサイト停止に関するお知らせ」では、「サイトは完全に終了してしまうわけではありません。今後も関係各所と検討を重ね、サイト再始動の道も探ってまいります」と説明。「まだ細い道筋でしかありませんが、非営利団体への移行やクラウドファンディングなども検討してまいります。再び皆様のもとにマンガをお届けできる日が来ることを願ってやみません」と思いをつづった。 最後は「漫画をYoutubeで読めたり、アプリ対応などの試みもどこよりも早く取り組んできました。作家様、ユーザの皆様、そして支援及びご協力頂いた皆様、14年間本当にありがとうございました」と改めて感謝の思いで結んでいる。