日本陸連・瀬古リーダー 3枠目は大迫傑が内定も意思確認はまだ「どう考えてるかよくわからない。出ないと言うかも」 4月ボストン出場で「ちょっと期間が短いよね」
「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前) 今夏のパリ五輪代表の男子の最終選考会を兼ねて行われ、22年世界選手権代表の西山雄介(29)=トヨタ自動車=が自己ベストの2時間6分31秒で日本勢トップの9位となったが、MGCファイナル設定記録(2時間5分50秒)を突破できず。パリ五輪代表入りは逃した。この結果、昨秋のMGCで3位だった大迫傑(ナイキ)が2大会連続五輪代表に内定した。キプルト(ケニア)が2時間2分16秒で優勝した。 【写真】不安定だったペースメーカー 鈴木健吾が指摘「常に設定タイムで行ってほしい」先頭集団は3人とも30キロまで持たず 今大会が男子の最終選考となっていたため、男子の五輪代表3人が出そろった。日本陸連の瀬古利彦氏は「これで男子のファイナルチャレンジが終了しました。残念ながら(設定記録を)切る人は現れませんでした。しかし全員がオリンピックを目指して頑張ってきたことは評価してあげたい」と総括。「これでオリンピックの代表が終わったわけで、MGCで1番2番の小山くん赤崎くん、3人目は誰かわかりませんけども、彼は返事するかわかりませんが」と、「そこ(五輪)だけじゃなくてもいい」と発言している大迫について言及。「決まったらパリに向けて全力でいきたい」と話した。 その後の囲み取材では大迫について「そりゃ僕は先輩ですから、大迫には出てほしいよ。ただ、あいつどう考えてるかよくわかんないやつだから。出ないと言うかもしれない。それは分からない。本人の口から聞いてもらわないと」と話し、現状では意思確認していないことを明かした。4月のボストンマラソンに参戦することについても「ちょっと(期間が)短いよね」と、心配していた。 大迫はレース後、自身の公式サイトを更新。「パリ2024夏季オリンピックのマラソン代表に内定」と報告した。 MGCで4位だった川内優輝(36)=あいおいニッセイ同和損保=が補欠で、大迫が辞退の場合は川内が代表となる。 ◆マラソン・パリ五輪代表 男子 小山直城(ホンダ)、赤﨑暁(九電工)、大迫傑(ナイキ) 女子 鈴木優花(第一生命)、一山麻緒(資生堂) ※女子3枠目は名古屋ウィメンズマラソンの結果で決定。現在の一番手は前田穂南(天満屋)となっている。