「顔が良くないから厳しい」ものまね芸人・ハリウリサ 幼少期にいじめを経験し“承認欲求”から目指した芸能界「諦めなければ夢は叶う」
歌手になりたいと思ったのは、中高校生になってからです。好きだった歌を本格的に始めようと、高校生になってからアルバイトで貯めたお金で月謝を払って、ボイストレーニングに通い始めました。親に迷惑をかけたくなかったし、家がお金持ちではないので、自分で払わないと習うことはできないだろうと思っていたんです。 ── どんなアルバイトをしていたんですか。 ハリウさん:チェーン展開する回転寿司屋です。最初はホールスタッフとして接客からはじめて、後から握りも担当しました。結構変わったお客さんも多くて、酔っ払っている人に絡まれることもありましたけど、お金のためなのでそれなりに対応していましたね。
■「歌手が売れるには顔も大事」 ── 歌手を目指してボイストレーニングをしていたとのことですが、そこからものまね芸人に転身したのは何かきっかけがあったんですか。 ハリウさん:ボイストレーニングの先生から、「歌手が売れるには顔も大事」という話をされました。「君は顔があんまりよくないからこの先、厳しいかもしれない」って。純粋に傷ついたんですが、自信もなかったので妙に納得してしまった自分もいました。このまま歌手を目指していても、時間の無駄なのかなと思うようになって。でも、芸能界への憧れは変わらずあったので、好きな歌を活かしてできることは何か考えて、ものまね芸人かなと思ったんです。
高校卒業のタイミングで、大学に行くかエンタメの専門学校に行くか悩んだのですが、一度は自分を試してみたいと思い、エンタメの専門学校に行きました。発声やボイストレーニング、ダンスや演技の授業もあって、幅広くエンタメの基礎を学ばせてもらいました。人の漫才を見てノートに書いたり、歌を活かしたネタをしている人をよく見たりして、勉強していましたね。 ネタを披露する授業もあったのですが、自分はしゃべりがすごく上手いわけではないので、いかに自分の武器である歌に持っていけるかというのを常に考えていました。