パリ五輪・パラリンピック公式記念コインを手に笑顔を見せる石川佳純さん（撮影・中村　和也）

　元卓球プロ選手で五輪3大会連続メダルの石川佳純さん（31）が12日、都内の在日フランス大使館で行われたパリ五輪・パラリンピック公式記念コイン記者発表会に出席した。 　フランスを象徴する女性像マリアンヌと聖火リレーの様子が描かれた5オンス（直径50ミリ）サイズの500ユーロ金貨（429万円）など全10種8商品の公式記念コインを販売。17日より全国の主要金融機関で最終予約販売が開始される。 　石川さんは12年ロンドン五輪は団体銀、16年リオデジャネイロ五輪は団体銅メダル、19年東京五輪は団体銀メダルを獲得し、日本の卓球界を、けん引した。「正直、自分の今までの大会のメダルとかは飾るタイプではない」と吐露も「今47都道府県を回っているが、名産とかを買って帰って家に飾ったりしているので、このコインも家に飾りたいと思う」と笑顔で語った。 　パリ五輪まで44日に迫った中、出場する選手たちにエールも送った。「最後のまとめに入る時間なんじゃないかなと思う。参加される選手の皆さんが最高の状態でコートに立てるようにケガなく、悔いなく戦えるように調整していってほしい」と五輪経験者の目線で話した。 　2日に行われた卓球のWTTチャンピオンズ重慶では女子シングルス準々決勝で、世界5位でパリ五輪代表の早田ひな（日本生命）が、同1位の孫穎莎（中国）にストレート負け。パリ五輪団体要員の張本美和（木下グループ）も準々決勝で中国のパリ代表・陳夢に敗れた。石川さんは「高い壁ではあると思うが、中国選手はチャンピオンということもあって大きなプレッシャーを持ってコートに立つと思う。日本選手は少しの隙をついて戦うようなプレーをしてほしい」と願った。