「今できることはやれた」東京五輪のリベンジなるか 自転車短距離アジア王者はパリ目指し 静岡
ガールズケイリンで活躍する太田りゆ選手は、自転車競技の短距離でアジア選手権2連覇などの成績を残しているが、東京五輪は出場できなかった。パリを目指す彼女は五輪選考にむけた最後のレースを終え、代表の発表を待っている(2024年4月時点)。夢舞台への出場は叶うだろうか。 悲劇乗り越えいざ!高校総体・自転車競技の優勝候補・丸山留依 選手 憧れの父と再び全国の頂へ
五輪レガシーは代表選手の活動拠点
自転車トラック競技の聖地・伊豆市。東京五輪でトラック競技の会場になった伊豆ベロドロームを含め世界基準の練習環境が整い、国内唯一となる日本代表の活動拠点だ。パリ五輪に向け多くの代表選手が伊豆で生活しながら練習している。
ここで今、メダル獲得に向けて期待が高まっているのが、「中距離勢」だ。 中距離は合計3種目あるが、最も多い4人で速さを競う「チームパシュート」で日本の出場枠を獲得できればパリ五輪では3種目全てに出場できる。このため男女とも代表組はこの種目に力を注いできた。
中距離チームパシュートに期待
チームパシュートで32年ぶりの出場を目指す男子代表は、全員が三島市を拠点とする「チームブリヂストンサイクリング」のメンバーだ。ブリヂストンサイクリングは伊豆市やロードレース競技の会場になった小山町に近いため、東京五輪を控えた2018年に活動拠点を三島市へと移した。
パリ五輪のチームパシュートには五輪経験者の窪木一茂 選手と橋本英也 選手という経験豊富な2人に加え、成長著しい若手を含めた5人で挑む。 出場権をかけた大会を前に窪木一茂 選手(リオ五輪出場)は「パリ五輪には出場できる可能性がかなり出てきているので、あとはメダルを取れる位置まで上げることかな」と、また橋本英也 選手(東京五輪出場)は「(ブリヂストンの)チームメイトみんなで行ける五輪の舞台を目指すことになりそうでとてもワクワクしている」と話していた。
一方、チームパシュートで史上初の出場を狙う女子代表。 チームのエースで東京五輪の銀メダリストの梶原悠未 選手は伊豆市の隣の伊豆の国市に住む。 梶原選手は「日本の女子のレベルが上がって強い選手、若い選手が入ってくれて、みんなで日本新記録を更新し続けながら、初の五輪出場というところが見えてきた」と初出場に自信をのぞかせた。