軍艦「開陽丸」35年ぶり出現 北海道・江差で潜水調査 立体映像制作へ船体撮影
【江差】檜山管内江差町の江差港内に沈んでいる旧幕府軍の軍艦「開陽丸」の船体の一部が2日、35年ぶりに姿を現した。潜水調査を行う町教委が船体を覆っていた銅製の網を外して記録撮影を行い、撮影後は砂などで埋め戻す作業を開始した。今後、撮影したデータを基にCGの立体映像「フォトグラメトリー」を制作し、船体の保護と全容解明を進める考えだ。 本年度の調査は文化庁の補助事業で、奈良文化財研究所(奈良)の委託を受けて実施。同港内に残る幅18メートル、奥行き12メートルの船体のうち、約4メートル四方部分について6月26日から泥の除去を始め、1989年に保護用としてかぶせられた銅網を1日までに撤去していた。