鈴木志遠、専属モデル時代の先輩・杉野遥亮を「ずっと目標にしていました」
今回、ご紹介するのは、映画『卍 リバース』。文豪・谷崎潤一郎の不朽の名作を男女逆転アレンジで映画化した作品です。本作で単独としては初主演を飾った鈴木志遠さんにお話をうかがいました。 【画像】ゾクゾクするカッコよさ! 鈴木志遠さんのショット集はコチラ。
「幸せとは何かに注目して観ていただきたいです」
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 186 近代日本を代表する文豪・谷崎潤一郎の傑作『卍』。映画『卍 リバース』は、同性愛や不倫に溺れる男女の異常で破滅的な情愛を赤裸々に綴った『卍』の舞台を現代に置き換え、原作の登場人物たちの性別を逆にし、大胆アレンジを加えて映画化した作品です。 主演は、2019年『FINEBOYS』専属モデルオーディショングランプリと太田プロ賞を獲得し、『もしも、イケメンだけの高校があったら』や『ヘタな二人の恋の話』などで俳優としても活躍する、鈴木志遠さん。 さらに、タレント・女優など幅広く活躍する中﨑絵梨奈さんや『モダンかアナーキー』の門間航さんが、本作では大胆な濡れ場に挑み、体当たりの演技を披露。『家政夫のミタゾノ』『NICE FLIGHT!』など、TVドラマを中心に活躍する宝来忠昭監督がメガホンを取り、期待の若手たちの熱演を活写しています。 ーー出演が決まったとき、どう思いましたか? 鈴木さん オーディションを受けて、ダメかもしれないと思っていたので、オファーをいただいてびっくりしました。『ヘタな二人の恋の話』のときはダブル主演で、単独主演するのは俳優としての夢のひとつでしたから、うれしさと同時に不安もありました。 ーー役作りとしてどのようなことをされましたか? 鈴木さん 谷崎潤一郎さんの原作『卍』を読んだり、心が壊れていく状況について勉強しました。また、男性を愛するとは、どういうものだろうと考えまして。その結果、人を愛することに男女は関係ないという結論に至りました。 これまでの出演作は、見た目に注目される恋愛ものが多かったので、普段とは違う役を演じることにやりがいを感じました。 ーー監督からどのような演技指導がありましたか? 鈴木さん 監督はこちらの提案を受け入れてくださったり、こういう演じ方もあるんじゃないかと選択肢を増やしてくださったり、比較的自由に演じさせてくれました。 豹変するシーンに難しさを感じていたとき、「普通の人を演じるほうが難しいから、よく考えてみて」と助言してくださって。僕は自分のことを普通の人だと思っていたのですが、それじゃ、“普通”ってなんだろうと考えさせられました。いまだによく分かっていません(笑)。 ーー役柄とご自身との共通点はありましたか? 共感したところは? 鈴木さん 流されやすいところは似ていると思いました。ただ、僕はひとめぼれの経験がないので、そこはうらやましいなと思いました。 ーーどういうところが流されやすいのでしょう。 鈴木さん 芸能界に入る過程もそうで、友だちから「雑誌のオーディションがあるから行かない?」と誘われたんです。流されて行ったら、受かってしまって。太田プロ(※鈴木さんの所属事務所は、太田プロダクション)に入ることができました。 ーー流されてよかったですね(笑)。そして、ひとめぼれはしない? 鈴木さん 見た目だけでなく、中身を知ってから好きになるタイプなんです。 ーー鈴木さんは2月1日で27歳を迎えました。今後の目標は? 鈴木さん 僕は資格の勉強をすることが好きなんです。最近、アジアで活動してみたいと思い、中国語の勉強を始めました。語学を習得して、国際的に活動できたら良いなと思っています。 ーー最後に、映画『卍 リバース』の注目ポイントを教えてください。 鈴木さん 本作のメインとなる4人は、運命的な出会いによって、人生が変わっていきます。自分も生きているなかでいろんな出会いがありました。そこには誰もが共感できると思います。客観的に見れば悪い方向へ向かっているとしても、当の本人にとってはそれが幸せなこともあります。幸せとは何かに注目して、本作を観ていただきたいです。