（写真：群馬テレビ）

群馬県議会の第３回定例会は、２６日が一般質問の２日目です。県が進める多様な学び方の実現に向けた取り組みについて質疑が交わされました。 自民党の大和勲議員は今年４月、伊勢崎市内に開校した県内初の公立の夜間中学校「みらい共創中学校」の現状などについて質問しました。 平田教育長の答弁によりますと、４月に３５人が入学し、２６日現在で１０代から７０代までの５７人の生徒が在籍していて、その国籍は１３カ国におよぶということです。東毛地域を中心に県内の広い範囲から生徒が集まっていて、県では今後、学び直しや日本語教育などの取り組みに加え、生徒のキャリア形成に向けて地域の企業などとの連携を強化したいとしています。 自民党の矢野英司議員は、県が不登校の子どもたちの学びを支援しようと運用する「つなぐんオンラインサポート」＝通称「つなサポ」の利用状況について尋ねました。 つなサポは、インターネット上の仮想空間で、自分の分身・アバターを通し学習や他の子どもと交流できるもので今年の６月から運用されています。 平田教育長の答弁によりますと「つなサポ」には、これまでに１２市町村の小学３年生から中学３年生まで３２人の児童・生徒が登録しているということです。県では今後も登録者は増えるとみていて、県内のフリースクールなどとも連携を深めたいとしています。 また矢野議員は富岡製糸場内にある寄宿舎だった建物を宿泊施設として活用する国土交通省の構想について県の考えを質しました。 新井地域創生部長は、世界遺産の魅力を高める手法の１つとしつつ、改修費などの課題をあげ「実現可能性を調査している」と述べました。