チーピンの原因は振り遅れかも!? 「シャフト全体でボールを打つイメージ」なら簡単に改善できる【元警察官プロ吉竹千絢のお悩み相談】
「よく『下半身リード』や『トップで間を作る』という指導がされますが、下半身から動き出してから、上半身が追いかけるように動くと、右肩が前に出て、胸と腕の間の空間がつぶれてなくなってしまいます。この時点で振り遅れが起きていますので、切り返しの動きで未然に防ぐことが大切です」 「Tさんのように『最大級の振り遅れ』になっている人は、切り返しで体を回すと同時に、手元も下ろしていくことを意識しましょう。手元を置き去りにせず、むしろ最初に下ろすことで、ヘッドが遅れることがなくなります」
「シャフト全体で打つ」つもりでスイング
「あとはヘッドをボールに当てようとし過ぎると手先でこねる動きが出やすくなり、左に曲がるミスがまた出るかもしれません。そんな時は、シャフト全体でボールを打つイメージでスイングするのがお勧めです。フェースを真っすぐ戻してインパクトしやすくなるので、ティーショットの安定感が格段に良くなるはずですよ」(吉竹さん)
Tさんと同じように左に曲げるミスに悩んでいるゴルファーはぜひ試してみてください。ボールをつかまえつつ、真っすぐなボールで飛ばすことができるはずです。 【撮影協力】パーソナルベストプレミアム 住所:東京都大田区西糀谷3-41-3 長藤ビル1F・2F
【解説】吉竹千絢(よしたけ・ちひろ)
1993年生まれ、山口県出身。警察官として「張り込み」をしていた場所にゴルフ練習場があったことで興味を持ち、ストレス発散を目的にゴルフをスタート。練習やラウンドを続ける中で、自然の中でスポーツをする爽快さにハマって、ゴルフのとりこになる。ティーチングプロの道を志したきっかけは、100切りを達成して、スコアアップする喜びを知ったこと。その3カ月後にはティーチングプロになることを決意。警察官を辞職し、練習場のアルバイトなどをしながら練習に励んだ。翌年のLPGAティーチングプロの実技試験に合格。現在はティーチングプロA級の資格を取得し、東京都大田区の「パーソナルベストプレミアム」を中心にレッスン活動を行う。社会人になってからゴルフを始めた分、「大人のゴルフの分からない」を理解でき、明快な答えを出せることが強み。
田辺直喜