竜王戦第4局、藤井聡太竜王が62手目を封じる…佐々木八段の攻勢に藤井竜王が我慢の展開
将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第4局が15日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で始まり、藤井竜王が午後6時6分、62手目を封じて1日目を終えた。
藤井竜王の2勝1敗で迎えた本局は、序盤で角を交換する「角換わり」の戦いとなった。佐々木八段が27手目に新手の▲4五銀をぶつけ、周到に準備してきたであろう局面に誘導したことで、藤井竜王が時間を使わされる展開となった。佐々木八段が香を犠牲にして馬を作り、攻勢を強めて再び▲4五銀と出たところで、藤井竜王が19分考えて封じた。残りの持ち時間は2時間半以上の差が開いている。
解説の大石直嗣七段は「佐々木八段が挑戦者らしく積極的な指し手を重ね、藤井竜王が真っ向からぶつかる将棋となった。現状は先手の馬が手厚く、やや優勢な状況で中終盤を迎えている」と話した。