「お互い最高の状態で闘おう」井上尚弥のイブ防衛戦がグッドマンの左目上負傷で1月24日に延期決定も温かいエール…相手は「日本のファン、井上のチームに謝罪したい」と懺悔
古くは“キンシャサの奇跡”と呼ばれた1974年10月30日にザイールのキンシャサで開催されたモハメッド・アリ(米国)とジョージ・フォアマン(米国)との伝説のWBC&WBA世界ヘビー級戦でも同じような事態が起きた。試合の8日前にフォアマンがスパーリングで右目上をカットする怪我をして、当初は9月25日に行われる試合が、10月30日まで5週間延期された。それを基準に治癒期間を考慮すれば、1月24に再セットされるのは順当だろう。 それにしても井上とグッドマンのマッチメイクは何かとトラブル続きだ。 井上が5月6日に東京ドームで“悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)を葬った試合の直後にグッドマンがリング上に登場し、対決気運が盛りあがったが、グッドマン陣営は、先に内定していたノンタイトル戦を優先して、9月の対戦は実現せず、井上は元世界IBF王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)と防衛戦を行った。しかもグッドマンは7月に地元で行ったWBC同級8位のチャイノイ・ウォラウト(タイ)との試合に判定勝利したものの右拳を骨折。10月24日の記者発表に参加したグッドマンは「もう完治してまったく問題はない」と強調していたが再びアクシデントに襲われた。 不慮の“事故”ではあるが挑戦者として細心の自己管理を怠っていたと批判されて当然だろう。それでも井上は、自らのXに「10日後に迫っていた12月24日の防衛戦は、グッドマンのスパーリング中の怪我により延期する事になりました。 楽しみにしてくれてた方々には申し訳ないです。 また新日程で足を運んで頂ければ嬉しいです!!! お互い最高の状態で闘おう」とポスト。グッドマンにエールを送った。 自らも昨年WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦する際に拳を痛め、5月の予定を7月に延期した経験があるだけにグッドマンの心情を理解したのだろう。 井上は、そのポストに左肩の筋肉が異常に盛り上がったマッスルモリモリの肉体の写真を添付していた。1か月の延期に影響はないだろう。グッドマンが“血祭りにあう日”が1か月延びただけかもしれない。
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