笑福亭鶴瓶 京本政樹の継ぐ“渡辺裕之の遺志”に共感「渡辺さんのためにも入れなあかん」
笑福亭鶴瓶が、7月7日放送『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送・毎週日曜16時~)に出演。8月から東京・銀座博品館劇場で上演される舞台「ハインリッヒ・シーボルト没後115周年記念公演 シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~受け継ぐ者達」に出演する俳優・京本政樹が登場し、2022年に亡くなった俳優の渡辺裕之さんへの思いを語った。
今作でシーボルト役で出演するという京本。この役は、22年に亡くなった俳優の渡辺裕之さんが情熱を注いだ作品だったという。 “その役を引き受けてくれないか”と、プロデューサーから連絡を受けた京本は「最初は見てくれとか白髪にしなきゃいけないだろうとか、いろいろなことはありますから。ナベさんに合わせようと思っても無理なので」と、なぜこのようなオファーが自分の元に届いたのかわからなかったという。 しかしプロデューサーの熱意は固く、やりとりをしているうちに、渡辺裕之さんとの生前の交流の数々を鮮明に思い返していったそうだ。 鶴瓶とも40年来の付き合いのある京本だが、渡辺裕之さんとも同じくらいの年月交流を重ねていたという。きっかけは共通の友人を介して。プライベートで一緒にボウリングをしたりする仲だったそうだ。 さらに映画『オイディプスの刃』にて共演、ドラマ「新・部長刑事アーバンポリス24」で、京本が“武町京子”のペンネームで脚本も務めていた際には、「本を書いた時に、“この先輩刑事の役は渡辺さんにやってもらいたい”と思って、ナベさんに電話入れて、来てもらって」と、お互いに声をかけ合って同じ時を過ごしていた。 「その全てがね、鶴瓶さん。忙しさに紛れてどこかへ行ってしまっていたんですよ」 そんな時に受けた突然のオファー。悩み、話し合いを重ねるうちにその熱意に絆されていく京本。そのうち先方から「5月3日に返事をいただけないでしょうか」との連絡が。スタッフもゴールデンウィークに入ってしまうタイミングで戸惑いながら「なぜ5月3日なんですか? と聞くと、渡辺さんが亡くなられた日だったんです」 「それで僕は、ナベさんが“京本頼むよ”って言いにきたんじゃないかなっていうね、そういう思いがぱっと溢れてきて」 渡辺裕之さんの遺志を継ぎ、舞台に立つことを決めた京本。やるからには宣伝もしっかりしないとと考え、鶴瓶さんに連絡。今回の出演に繋がったと明かした。
鶴瓶も渡辺裕之さんとは長い付き合い。「それは宣伝せなあかん。渡辺さんのためにも人入れなあかん」と、その思いを尊重した。