おにぎりで伝統野菜広め 7日のイベントで販売 お結び屋【長野県】
飯田市扇町のおにぎり専門店「土鍋炊き お結び屋」は、長野県飯田下伊那地域の伝統野菜を具材に使ったおにぎりを開発し、7日に開かれる伝統野菜販売イベント「南信州ファーマーズマーケット」で販売する。志げ子なす(喬木村)とていざなす(天龍村)を使い、それぞれ2種類ずつ計4種類のおにぎりを考案した。 志げ子なすは輪切りにして天ぷらに。細い部分も細かく切って揚げ、食感を出した。もう一つはなすに昆布と清内路にんにくをあえた。 ていざなすはカレーとなすみそをつくり、カレーはひき肉とナスでキーマカレーを入れている。 同店で伝統野菜を入れたおにぎりを販売するのは初めて。オーナーの中村美咲さんは「両方ともフルーツみたい。志げ子なすは天ぷらに合うと聞き、作ってみたらおいしかった」と印象を語り「キーマカレーは子どもに受けると思う。4種類あるので好みに合わせて食べてもらいたい」と呼び掛けている。 南信州ファーマーズマーケットでは、4種類合わせ150個限定で販売する。イベント後も期間限定で販売していく予定。 南信州ファーマーズマーケットを主催する南信州伝統野菜協議会が「動物園近くで子どもも食べに来る店なので、伝統野菜を使ってもらえたら」と新メニュー開発を依頼した。板倉貴樹会長は「小さい頃から伝統野菜を食べてもらいたい」と語り「イベントがほかの飲食店にも広がるきっかけになれば」と話していた。