【MLB】ワールドシリーズのポジション別戦力比較 ドジャースがやや優勢か 予想は4勝3敗でドジャース世界一
ヤンキースとドジャースが対戦する2024年のワールドシリーズは日本時間10月26日に開幕する。世界中の野球ファンが注目するシリーズの開幕を前に、米公式サイト「MLB.com」のアンソニー・カストロビンス記者は両球団のポジション別戦力比較を実施した。捕手・一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手・左翼手・中堅手・右翼手・指名打者・先発投手・ブルペンの11ポジションを比較し、ドジャースが6ポジション、ヤンキースが5ポジションで優勢という結果に。それを踏まえ、カストロビンス記者はワールドシリーズをドジャースの4勝3敗と予想した。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 捕手はオースティン・ウェルズとウィル・スミスの比較となり、経験値の差を考慮してスミスに軍配が上がった。一塁手はアンソニー・リゾとフレディ・フリーマンという故障を抱える2人のベテランの比較となり、リゾがリーグ優勝決定シリーズで結果を残した一方、フリーマンは不振が続いていることからヤンキースが優勢という評価が下された。 二塁手はグレイバー・トーレスとギャビン・ラックスの比較となり、ポストシーズンで躍動しているトーレスに軍配。三塁手はジャズ・チザムJr.とマックス・マンシーの比較で、マンシーが上との評価が下された。遊撃手はアンソニー・ボルピーとトミー・エドマンの比較となり、リーグ優勝決定シリーズでMVPに選ばれる活躍を見せたエドマンに軍配が上がっている。 左翼手はアレックス・バーデューゴとテオスカー・ヘルナンデスの比較だが、打力で勝るヘルナンデスに軍配。中堅手はアーロン・ジャッジがアンディ・パヘスを圧倒し、右翼手はフアン・ソトとムーキー・ベッツというスター対決になったが、リーグ優勝を決めた試合での延長戦の決勝アーチなど、印象的な活躍も目立っているソトが優勢との評価が下された。 指名打者はジャンカルロ・スタントンと大谷翔平の比較。スタントンはリーグ優勝決定シリーズでMVPに選ばれるなど、快調にアーチを連発しているが、カストロビンス記者はレギュラーシーズンで「50-50」を達成し、9月後半以降は得点圏で驚異的な勝負強さを発揮している大谷に軍配を上げた。 投手陣は、先発はヤンキース、ブルペンはドジャースが上という評価。ドジャースはブルペンゲームをローテの一角に組み込まなければならないほど先発投手が不足しているが、ブルペンは今年のポストシーズンにおいて大きな強みとなっている。一方のヤンキースは先発4枚が揃っているものの、ブルペンはクレイ・ホームズとルーク・ウィーバーの両右腕への依存度が高い印象だ。 これらのポジション別戦力比較を経て、カストロビンス記者はワールドシリーズの結果を「4勝3敗でドジャースの勝利」と予想。シリーズ開幕を目前にして亡くなったフェルナンド・バレンズエラに世界一を届けることができるか注目だ。