“西条ワールド”に入り込む安達順平（白洲迅）との関係性の変化にも期待

　他人を期待せず、自分のペースを乱されるのを非常に嫌う本作の西条の世界観にすんなり入り込んでくるのが、隣の部屋に引っ越してきた謎のイケメン・安達順平（白洲迅）だ。思えば、急にテレビの配線設定を頼んできたり、「今度デートに誘ってもいいですか？」とダイレクトな誘い文句で直球勝負を仕掛ける。 　最初から安達は西条に興味津々だが、彼は何か目的があって彼女に近づいたのだろうか。最初から2時間の制限付きのファミレスデートを指定し、大幅遅刻してきた挙句すぐに寝てしまった西条を微笑ましそうに見つめる安達に何か魂胆があるようにも思えないのだが、どうだろうか。 　また、安達は西条のことを表面上の情報だけで処理することはない。彼女について「素敵なお仕事に素敵な仲間がいて充実している」と穏やかに話す安達には彼女への愛情も感じられたように思える。第4話では西条がまさに今読みたがっていた『幽霊学入門』というニッチな本を手渡す安達の姿には心がざわつくものがあったが、そんなタイミングも含めてなんだかんだ2人の相性はかなり良いように思えるが、彼らの関係性がどう発展していくのかにも注目したい。