ECBは夏までペース落とさず利下げ継続を-ビルロワドガロー氏
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は8日、インフレの鈍化が予想と合致している限り、景気を抑制も刺激もしない中立金利に到達するまで、毎会合での利下げを続けるべきだとの考えを示した。
パリで講演したビルロワドガロー氏は、「今後数四半期でわれわれの予測通りにインフレ鈍化が確認されれば、夏までペースを落とすことなく中立金利に向かうのが理にかなう」と話した。
その上で、中立金利は「直接観測できるものではないが、ECBの推計ではユーロ圏の平均で2%に近い」と語った。中銀預金金利は現在3%。
同氏の発言は、今後4回連続の利下げを見込む金融市場やエコノミストの予測と一致する。当局者はなお、年内に2%の物価目標が持続的に達成されると確信している。
昨年12月にユーロ圏のインフレ率が前年同月比2.4%に加速したことについて、ビルロワドガロー氏は「12月の若干の加速は予想されていたことであり、現在進めているインフレ抑制の取り組みに疑問を投げ掛けるものではない」と述べた。
原題:ECB Should Keep Easing to Reach Neutral by Summer, Villeroy Says(抜粋)
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William Horobin