「築地跡地の再開発は休止」 コロナ対応優先、都庁新体制へ―小池都知事
東京都の小池百合子知事は5日、記者会見し、新型コロナウイルスのまん延を受け、都庁内で行っている事業に優先順位をつけ、医療体制の構築などに職員を多く投入すると発表した。 小池知事は会見で、「人的資源、そして財源を集中的そして重点的に投入するために優先度に応じて事業を精査して、連休明けから都政における特別態勢に移行する」と語った。休止する事業としては、(1)築地市場跡地の再開発の手続き(2)都民の城の改修――の2つを挙げた。
病床2000床、ホテル2800室を確保
また、小池知事は患者の入院医療体制について「感染症指定医療機関はもとより大学病院、都立病院、地域の中核病院など、患者の重症度に応じた病床の確保に着実に進めている」とし、重症・重篤患者向けに400床、中等症向けに1600床を確保したことを発表。無症状者や軽症者が宿泊療養できるホテルは5施設、2800室以上が利用可能だという。 PCR検査についても言及。都内では公営と民間委託を合わせて1日3000件超を検査する能力があり、これまで多い日で1800あまりの検査を行ったという。