【バレー】エントリオが揺れた水町泰杜の初スタメンは4エースもフルセットでパナソニックに敗れプレーオフは持ち越し 東京GBがVC長野にストレート勝利 V1男子
バレーボールV.LEAGUE DIVISIN1MENは17日、国立代々木第2体育館などで試合が行われ、東京グレートベアーズがVC長野に完勝。今季10勝目をあげた。VC長野はいまだ1勝にとどまる。東京は復帰したアラウージョ、柳田、後藤がそれぞれ攻撃を決め、サーブでも長野のレシーブ陣を崩し、思い通りのバレーができた。 愛知県稲沢市のエントリオでは首位パナソニックと昨季の覇者ウルフドッグス名古屋が直接対決。エントリオは史上初の完売となった。第1セットは手堅くパナソニックが先取したが、第2セットにウルフドッグス名古屋がサーブで攻め、第2セットを取り返した。第3セットはラリーエバデダンにかえて西川をスタートから起用。西川のサービスエースなどで流れをとり、第3セットはパナソニックがとる。第4セットはウルフドッグス名古屋のクレク主将や初スタメンとなった水町泰杜のサーブやスパイクが爆発。中盤までパナソニックを一桁台におさえる勢いで圧倒する。勝負のかかる最終セットの最初のプレーで、仲本賢優がスパイクした際にアンテナについていたチャレンジシステムのカメラが落下し、仲本を直撃。試合がしばらく中断し、仲本は担架で運び出されそのまま救急搬送された。 *Vリーグ機構よりリリースが出され、チャレンジ用のカメラではなく、テレビ中継用のカメラだったとのこと。記者が現地で耳にしたのは「チャレンジ用のカメラ」とのことだったが、事実は異なった模様。訂正いたします。 ジェスキーがコートに戻り、それでもウルフドッグスリードの勢いは止まらない。そんな中大塚達宣が冷静にブロックタッチをとったりしてじわじわと名古屋を追い上げる。先に10点をとったのは名古屋だったが、ここで西田有志が値千金のサービスエース。「エースを取るだけだと思っていた」と語る西田。このエースで同点に追いつき、そのままデュースに流れ込んだ。先にマッチポイントを握ったのは名古屋だったが、大塚のサーブで崩しトランジションでジェスキーが決めて逆転。最後はクレクのスパイクアウトでパナソニックが死闘を制した。ティリ監督は「なぜ勝てたのかわからない試合もある」と肩をすくめた。 西田は「勝てたことは良かったが、内容は良くなかった。明日はもっといいプレーをしたい」と振り返った。仲本のアクシデントによる退場については西川が「仲本さんの分までやってやろうとなった」と力強くコメント。大塚達宣も「点差が離れているセットでも次のセットに繋がっていますから、手を抜くことはしなかった」を胸を張った。 ウルフドッグス名古屋のクレク主将は「みんな素晴らしいプレーをしたことを誇りに思う」と語った。水町泰杜は「自分のやれるだけのことはやったと思いますが、勝ててないので満足はもちろんしてないです」。市川健太は「パナソニックさんのサーブが強いことはわかっていた。明日は修正したい。バレンタイン企画で1位になったのはひとえにファンのみなさんのおかげ。これをモチベーションに変えてプレーを頑張る」と宣言した。 仲本についてはパナソニックより「診断名: 前額部裂創(6針縫合)精密検査の結果、その他の異常はありませんでした。」と報告があった。 WD名古屋のファイナルステージ進出は持ち越しとなった。