130年前の「大礼服」修復過程をまとめた書籍出版化のクラウドファンディング開始
京都新聞社が運営する「THE KYOTO Crowdfunding」では、2024年12月1日(日)より大聖寺によるクラウドファンディングのプロジェクトがスタートした。 【画像】130年前の「大礼服」修復過程をまとめた書籍出版 明治天皇の皇后、昭憲皇太后が着用した最も格式の高い正装ドレス「大礼服」。明治22(1889)年頃制作されたこのドレスは経年劣化による傷みが激しく、平成30(2018)年より中世日本研究所を中心に修復プロジェクトが進められていた。5年にわたるプロジェクトの締めくくりとして、専門家による研究・修復の過程を書籍にまとめ、昭憲皇太后をはじめとする往時の方々の大礼服に寄せる思いを伝え残すことを目指し、クラウドファンディングが開始されている。 今回のクラウドファンディングで集まった資金は、調査報告書籍を出版するために使用される。書籍は、日本語版・英語版ともに120ページ、A5版全カラーで、2025年7月頃の出版を目標に準備が進められる。日本の将来を見据え、洋装化を進めるという時代の大きな転換点を経てきた歴史的意義のある大礼服。修復過程を記録するのみならず、皇后の大礼服そのものが語る歴史を広く世界に伝えることを目指すという。
リアルサウンドブック編集部