パリ五輪の陸上選手、SNSで人種差別や性差別の標的に 研究結果
【AFP=時事】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は31日、選手1900人以上のソーシャルメディアアカウントを対象にした研究結果を発表し、パリ五輪の陸上競技に出場した選手が人種や性に基づく誹謗(ひぼう)中傷の標的にされていたことが明らかになった。 【写真3枚】中傷を受けた豪ブレイキン選手 今回の研究結果によると、中傷行為と認定された投稿やコメントのうち約48パーセント以上が人種差別や性差別だったのに対し、「一般的な中傷」は32パーセントだったとされている。そのうち128件は悪質性が高く、各プラットフォームに追加の対応が求められるものとなっていた。 最も多かったのは男性アスリートへの人種差別で、全体の26パーセントを占めた。女性アスリートが最も多く受けた中傷行為は性的および性差別的なものが混在しており、検出された内容のほぼ半数(49パーセント)は一般的な中傷に該当した。 調査はパリ五輪の期間中および大会の開閉幕前後の24時間に実施され、計1917人に及ぶアスリートや関係者のSNSアカウントが監視された。対象人数は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で2021年に延期された東京五輪の12倍以上に拡大された。【翻訳編集】 AFPBB News