三沢光晴さんが亡くなって15年…GHC王者・清宮海斗が6・16横浜でノアを「プロレス界のトップに」
日本プロレスリング連盟発足記念「ALL TOGETHER」(6日、東京・日本武道館)で主役を務め、さらなるステップにしてみせたのが、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(27)だ。 【写真】三沢光晴さん、プロレス中継で「復活」 6団体が参加した能登半島復興支援チャリティー大会のメインイベントで清宮は海野翔太(新日本)、上野勇希(DDT)と組んで、シュン・スカイウォーカー(ドラゴンゲート)、竹下幸之介(DDT)、上村優也(新日本)組と20代だけの新世代6人タッグで激突。最後は清宮が23分18秒、変型シャイニングウイザードで上村から3カウントを奪った。新日本社長の棚橋弘至(47)ら各団体の選手をリングに呼び寄せ「みんなでプロレスをつくっていきましょう」と宣言した。 清宮はこの大会の2日前、4日のノア両国国技館大会「WRESTLE MAGIC」でGHC王者だったイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.を変型シャイニングウィザードで撃破し、3度目の戴冠に成功。師匠格の武藤敬司氏(61)からベルトを腰に巻いてもらい「俺がノアをもう一度プロレス界のトップに持っていきます」とファンに約束した。「リング上は熱い戦い、お客様に対しては優しい対応、それがノアのレスラー。不器用な団体なんです。俺がプロレス界の顔になるんで、全部変えていくんで、新しいノアをつくっていきましょう」 武道館では大団円後に新日本に参戦している極悪軍団「バレットクラブ・ウォードッグス」が乱入。ゲイブ・キッドが清宮をパイルドライバーでKOし、GHCベルトを強奪するバッドエンドとなってしまったが、6月16日のノア横浜BUNTAI大会「GRAND SHIP 2024 in YOKOHAMA」でゲイブを相手に初防衛戦を行うことが決定。オールスター戦を締め、さらに他団体から新たなライバルを得たことになる。 頼もしい相棒もできた。ノアで抗争の末、絶縁状態だった拳王(39)が「お前も大人になったな」と歩み寄り、清宮も「俺に力を貸して下さい」と握手を交わし、共闘宣言。新日本にかみつき、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに一人で立ち向かった経験がある“反骨の暴拳”は、清宮とのコンビ名を「ALL REBELLION」(オールレベリオン)と命名。「すべては革命のために。俺は清宮とともにノアを業界トップへもっていくぞ。おい、この清宮の本気の目、見てみろ。今の清宮は全然昔と違うぞ。古臭いノアをぶち壊して、新しいノアをつくり上げる男・清宮海斗とともに拳王はオールレベリオン、ノア革命を起こしてやる」とぶちあげた。 清宮は「新日本とかノアとか、そんなボーダーねぇよ。いつでもやってやるよ! 必ずゲイブからベルトを取り返します」と拳王に感化されて激しく言い放った。09年6月13日に創始者の三沢光晴さんが46歳で亡くなってから15年。6・16横浜でノアの新時代が始まる。(福留 崇広)
報知新聞社