日本郵便、保険の電話営業自粛へ ゆうちょ銀顧客情報の不正流用で
日本郵便がゆうちょ銀行の顧客情報をかんぽ生命保険の営業活動に不正に流用した問題を受け、顧客に電話して保険加入を勧誘する営業手法を自粛する見通しとなったことが10日分かった。日本郵便とかんぽ生命は11日に再発防止策を公表する。日本郵便は再発防止への取り組みが一定程度進むまでは自粛を続けるとみられる。 【図】日本郵便の顧客情報流用イメージ かんぽの保険営業に
ただ日本郵便は郵政民営化法で保険販売を義務付けられているため、自粛期間中でも顧客から要望があった場合は保険の加入手続きをする。 不正流用は9月に発覚した。日本郵便はゆうちょ銀の顧客の貯金残高や年齢を基に保険を勧誘する対象者をリスト化。ゆうちょ銀の顧客に電話し、景品をプレゼントする郵便局のイベントなどに誘い出して保険を売り込んでいた。 定額貯金の満期やキャッシュカードの切り替えを口実に郵便局に来るよう誘った例もあった。こうした事例を踏まえ、ゆうちょ銀の顧客に限らず、電話や手紙で郵便局に誘い、保険への加入を勧誘することを控える。