英語を上達させるには、「英語でコミュニケーションする場を増やすこと」 同時通訳者が指摘
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月23日放送)に同時通訳者の田中慶子が出演。同時通訳者という職業について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月20日(月)~11月24日(金)のゲストは同時通訳者の田中慶子。4日目は、同時通訳する際、心掛けていることについて― 黒木)英語を上達させるためには、英語力を高めるのではなく、英語におけるコミュニケーション能力を高めることが大事だと田中さんはおっしゃっていましたが、本当にそうですね。言語はコミュニケーションですものね。 田中)どなたかと話すチャンスがあったら、「無料で英会話レッスンを受けているのだ」というくらいの気持ちでどんどん喋って欲しいと思います。 黒木)田中さんは最初にアメリカに行ったとき、「まったく喋れなかった。そのときにいちばん大事にしたのはスマイルだった」と書かれていますが、そうですよね。私もわからないときは「んん?」と笑ってしまいます。何を言っているのかわからないけれど、「んん?」と笑うと、「敵対心はないよ」ということは伝わる。そういうことですよね? 田中)「あなたへの敵対心はないし、むしろ仲よくなりたい」ということを笑顔で伝えるのが大切ですね。 黒木)通訳するには国の文化も違いますし、人それぞれの心の模様もあります。ただ訳すだけではなく、それらを読み取らなければいけません。どの辺りに同時通訳の面白さがありますか? 田中)面白さであり、難しいところでもあるのですが、私が通訳学校で訓練を受けているとき、先生から「何を言っているかを訳すのではなく、何を言わんとしているかを汲み取って訳しなさい」と言われました。私たちの仕事は伝わらないと仕事をしたことにならないので、仕事の前には訳させていただく方のことをすごく勉強します。