2024年は「龍」でめでたく展覧会初め。新年に見たい、龍がテーマの展覧会4選
今年の干支は辰(龍)
新年あけましておめでとうございます。新しい年がみなさんにとって良い年になるよう、心よりお祈り申し上げます。 2024年の干支は辰(龍)。古代中国で生まれた龍は十二支のなかで唯一架空の生き物で、中国では四霊獣(龍・麒麟・鳳凰・霊亀) のうちもっとも強いパワーを持つと言われています。また近年は、龍が空高く舞う様が成功と発展の象徴と結びつき、「龍神」のキーワードがビジネスパーソンを中心に注目を集めているそう。 そうした喜ばしいイメージを持ち、人々に愛されてきた龍にフィーチャーした企画が新年早々行われます。見たことのない想像上の生き物を、人々はどう描いてきたのでしょうか。 2024年は「龍」でめでたく展覧会初めはいかがですか?
博物館に初もうで(東京国立博物館)
東京国立博物館の毎年恒例の正月企画が「博物館に初もうで」。2024年で21年目を迎える今回は、4つのテーマを設けて龍の凄みと造形の繊細さを存分に見ることができます。5本の爪をもつ龍が体を大胆にうねらせている姿が螺鈿で表される《龍濤螺鈿稜花盆》(中国元時代・14世紀)をはじめ、重要文化財も多数。 また、長谷川等伯筆の国宝《松林図屏風》(1月2日~14日、 本館2室にて展示)をはじめ、本館・東洋館の各展示室で、新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々を見ることができます。それに加え、新春気分を感じられるいけばなの展示や、1月2日・3日には和太鼓、獅子舞など、全館をあげてお正月を祝います。 会場:東京国立博物館 会期:2024年1月2日~28日
ハッピー龍イヤー! ~絵画・工芸の龍を楽しむ~(静嘉堂文庫美術館[静嘉堂@丸の内])
重要文化財の橋本雅邦《龍虎図屏風》(1895)をはじめ、龍のモチーフとする絵画、染織、漆芸、金工、陶磁といった多彩なジャンルにフィーチャー。これまで公開される機会のなかった作品も多数展示される、静嘉堂の龍オールスターキャストの展覧会です。辰年生まれの方、姓名に「龍」「竜」「辰」「タツ」「リュウ」のつく方は同伴者も含めて200円割引となるユニークな制度も。 龍にまつわる作品とあわせて、国宝の茶碗《曜変天目(稲葉天目)》(南宋時代、12~13世紀)も出品されます。 会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) 会期:2024年1月2日~2月3日