「雪中の四花」ロウバイ咲き始め 岡村さん育てる 三重・松阪
三重県松阪市立野町の岡村ももえさん(87)の自宅の横の国道166号沿いの畑でロウバイの花が咲き始めている。たくさんのつぼみを付けた木を見上げて岡村さんは「毎年、満開の花を咲かせます。道沿いなので、一人でも多くの人に楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
ロウバイは中国原産の落葉低木。開花期は12月中旬~2月。中国ではウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」とされ、江戸時代初めに日本へ渡来し、生け花や茶花、庭木として親しまれている。 岡村さんは20年ほど前に長女から「お母さんは花が好きだから」と早い時期に咲き、香りもよいロウバイの苗木をもらい、畑に植えた。高さ30センチほどだった苗木は3メートルの高さに成長。 毎年1月中旬頃から満開の花を咲かせるという。「例年より1カ月早い昨年の暮れから咲き始めました。変な天気やでな。葉っぱが落ちずに付いたまま」と笑顔で話した。