『おんなギター流し』おかゆ、「山あり谷ありで、渋”谷”に落ち着いた」ゆかりの地でライブ「ぜひ開催したかった」
”おんなギター流し”としても知られるシンガー・ソングライターのおかゆ(33)が15日、東京都渋谷区の古賀政男音楽博物館・けやきホールで、ライブ「渋谷のオカユ 2024」を開催した。 華やかなピンクのドレスで登場したおかゆは昨年発表の「渋谷のマリア」に続き、この5月には新曲「渋谷ぼっちの歌謡曲」をリリースした。縁のある地でのライブに「2年続けて渋谷の曲を歌わせていただいているので、ぜひ開催したかった」と喜ぶと、「古賀政男音楽博物館はいろいろな演歌、歌謡曲の先輩が公演してきたホール。半年くらい前からお願いして喜びもひとしお」とかみしめた。 都道府県をめぐった流し開始から10周年を迎えた。「大変でしたけど達成できて良かった。スナックを一軒一軒回っていなければ、今の私はない。山あり谷ありだったんですけど、こうして渋谷という谷に落ち着きました」とほほえんだ。さらに「自分自身の夢も、母の夢、母との心の中での約束もかなえることができました。自分にお疲れさまって言いたいです」と胸を張った。 この日は渋谷の2曲のほか、「伊勢佐木町ブルース」などカバー曲も含め、アンコールまでに19曲を熱唱した。今年を振り返り、「ありがたいことに、秋田県由利本荘市東由利の観光大使、渋谷区の観光フェローに就任できた。ハチ公は秋田犬ですし、ご縁がつながっています」とニッコリ。 今年は”シン・おかゆ”(信、心、進)をテーマを掲げていたが、「新にもなった。自分自身を成長させてもらった。その分、課題もたくさん見つかった。絶対忘れられない年になったと思う」としみじみ。続けて「来年は『リアル・おかゆ』。弱っているときに癒やされるような味わいを与えていきたい。生おかゆを見に来てもらえるように、目標を持ってやっていきたい」と力を込めた。
中日スポーツ