榎木淳弥&増田俊樹さん・特別対談…「ワニワニパニックに500円かかるのが衝撃でした」!?【韓国発・大人気BL映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』日本吹き替え版公開中】|CLASSY.
韓国でBL小説大賞を受賞し、実写化ドラマが韓国、中国、台湾、そして日本でも大ヒットしているピュアなボーイズラブストーリー、『セマンティックエラー』。実写劇場版が『セマンティックエラー ザ・ムービー』として日本でも公開され、話題を集めています。本作の主人公、ジェヨンとサンウの声を実写劇場版、短編アニメ、オーディオドラマすべてで担当された人気声優・榎木淳弥さんと増田俊樹さんの対談をお届けします!
――今作は韓国だけでなくアジア圏で大人気の作品ですが、吹き替えを担当された感想をお聞かせください。 榎木 海外でも人気の作品と聞いて、かかわることができて嬉しいなと思いました。今回僕が演じたのはジェヨンという役なのですが、普段、僕が演じることの多いタイプって小柄でサンウみたいな役のほうが多いんです。なぜジェヨンに抜擢されたんだろうと、意外だったことが印象に残っています。 増田 海外作品の吹き替え版というのは人気があるからこそ日本語版を出そうとなるものだと思うので、そういった作品の吹き替え担当に選んでいただけたことはとても嬉しかったです。これまで、ボーイズラブのアニメやドラマCD作品に携わらせていただいてきましたが、実写作品ならではの表現を感じることができて、とてもいい経験になりました。 ――ピュアなボーイミーツボーイの作品ですが、それぞれの役を演じるにあたって意識したことや、難しかったことを教えてください。 榎木 今回担当したジェヨンという役は自信があって才能が溢れるキャラクターでした。僕が小柄なので、その厚みのある声を自分の体から出すというのが難しかったです。単に低い声というのでもなく、体から倍音のような声を響かせようと思いまして。僕はそういう役柄の芝居をあまりやってこなかったので、そのキャラクターを声だけで表現するというところが挑戦でしたね。物理的にちょっと声の工程を変えるとかも大切だと思いますし、ハキハキ喋るといった細かいところまで意識して表現しました。 増田 ジェヨンもサンウも、どちらも演じてみたいと思うぐらい魅力的なキャラクターだと思っていました。サンウに限らずですが、僕は普段から自分に合っている・合っていないというのは、あまり考えないようにしているんです。どのキャラクターも自分とまったく同じということはないので、声をあてさせていただく役者さんのお芝居に対して失礼のないようにと思って演じていました。 ――日本でもほかのアジアの国でもBL作品が大人気ですが、なかでもこの『セマンティックエラー』が愛されている理由や魅力はどんなところだと思われますか? ご自身が感じているこの作品の魅力も教えてください。 増田 ジェヨンはモテるのに、彼自身はあまり恋をしたことがないような人だと思うんです。でも、サンウに出会って本気の気持ちが芽生えてしまう。これまで自分の中にあった価値観が覆されて、惹かれていく自分の気持ちに悩んでごまかそうとするんですけど、やっぱり本能には抗えない。そうやってお互いに惹かれあっていった先の到達点がしっかり描かれていくところが本作の魅力だと思います。性格が真逆な2人なのに、一瞬の心のすれ違いから同じ方向を見つめる瞬間がくるというところを、観てくださる方たちに感じていただけたらいいなと思います。