「やりたいなと思えた作品だった」と出演に喜び

完成披露舞台あいさつに登場した河合優実【写真：ENCOUNT編集部】

　俳優の河合優実が1日、都内で行われたアニメーション映画『ルックバック』（6月28日公開）完成披露舞台あいさつに吉田美月喜、押山清高監督とともに出席した。 【写真】映画『ルックバック』完成披露舞台あいさつの様子 『チェンソーマン』などを手がけた漫画家・藤本タツキ氏の長編読み切り作品『ルックバック』。2021年に「ジャンプ＋」で公開されると話題を呼び、「このマンガがすごい！2022」オトコ編1位に輝いた本作が、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破』などの大作に主要スタッフとして携わった押山氏によって劇場アニメ化された。 　学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野役を演じた河合は、本作で声優デビュー。「オーディションで選んでもらってすごくうれしかった。やりたいなと思えた作品だったので」と出演を喜んだが、アフレコは「やっぱり難しかった」という。 「声優の技術がない自分に何ができるんだろうと考えた。でも、考えてもやってみるまで答えは見つからないなって思って。アフレコに行ってみて、培ってきたものや感性をキャラクターに吹き込むことができれば、それで精一杯だなって思いました。全部頑張りました、精一杯」と初めての声優業を振り返った。 　押山監督は河合のアフレコについて「プロの声優さんとなんら変わらないお仕事をされた。河合さんは普通にみんなが想像するような藤野のセリフを、そこからもう一歩踏み込んだ存在感やニュアンスを含めるのが上手。オーディションでいろんな方の声を聞いたけど、明らかに違っていた。明らかに輝いていた。声が魅力的」と大絶賛だった。 　もう一人の主人公である京本役を演じた吉田も、声優初挑戦で「難しかった」とコメント。「謎にこだわって台本のページのめくり方を練習していた。声優さんは音が鳴らないようにページをめくる。それを練習したけど、本番はそれどころじゃなくて両手でめくっていた（笑）」と語った。