「ドクターカー」購入に寄付を 豊見城の友愛医療センター、目標2000万円クラファン開始 沖縄
豊見城市の友愛医療センターは13日、救急車型ドクターカーの導入を目指し、インターネットなどで購入資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。購入額の半額に当たる2000万円が目標。9月からの運用を計画しており、比嘉国基院長らが記者会見で協力を呼びかけた。 【写真】米兵7人に感謝状、交通事故の二次被害防ぐ 国道58号
購入費は約4000万円。揺れが少ない新しい車種で、車体幅が広く、患者の両側から救命活動ができる。県内の医療機関での導入は初めて。 会見では、導入の目的として、救急医療体制と災害対応能力の強化、持続可能な地域医療体制の構築の三つが挙げられた。那覇空港での事故対応も想定しているという。 同センターには、医師が乗り込んで救急の現場に向かうSUV(スポーツタイプ多目的車)のドクターカーは既に1台あるが、患者の搬送はできない。昨年度の出動は308件。救急車の到着が長引き、熱中症で倒れた建設現場の作業員を炎天下の屋外で処置することもあったという。 「救急搬送が増え続け、逼迫(ひっぱく)する地域医療をみんなで守るという気持ちを持ってもらえたらうれしい」と山内素直救急科部長。募集期間は7月31日まで。1万円以上の寄付にはオリジナルステッカーなど、100万円以上には車体への法人名や個人名の記載などの返礼がある。申し込みはクラウドファンディングサイト「レディーフォー」で実施している。問い合わせは社会医療法人友愛会、電話098(850)3811。
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