データ解析偏重から「頭脳、経験、人脈」を併せ持つGMへ…かつてスター選手の抜擢はレアケースも(友成那智)
【メジャーリーグ通信】 2012年にMVPを獲得した元スター選手のバスター・ポージー(37)がこのオフ、古巣・ジャイアンツの「編成本部長」に就任した。最近は実質的なGMにこの肩書を付与し、筆頭GM補佐がGMを名乗ることが流行しているので、ポージーは事実上のGMになったのだ。 ❤画像❤ 真美子夫人、肩がポロリでS E X Yすぎるっ!!!❤ カメラが激写したお慌ての瞬間! MLBでは元有名選手がGMに就任するケースがほとんどなく、アスレチックスで4年連続20勝をマークしたデーブ・スチュワートが14年にダイヤモンドバックスのGMに就任したことがあった程度だ。 1990年代までのGMの多くは、マイナーの選手が引退後、球団のスカウト部門や選手育成部門に転じて実績をあげ、内部昇格した人たちだった。 しかし、21世紀に入ると潮流が変わり、統計学的な手法でデータを解析してチームづくりを行うアイビーリーグ出の秀才が30代の若さでGMに就任するケースが多くなる。 ところが、ここにきてまた、流れが変わり始めた。名門大学出身者がメジャーリーグで活躍して引退後、GMに就任するケースが出てきたのだ。彼らはデータ解析だけに重きを置かず、自分がメジャーで得たさまざまな教訓を生かすと同時に、培った人脈をフルに活用するようになる。 このタイプのGMで最も成功しているのがレンジャーズのクリス・ヤング(45)だ。ヤングはプリンストン大出身の秀才だが、身体能力も抜群に高く、現役時代はパドレスのローテーション投手として活躍、オールスター出場経験もある。そのヤングがレンジャーズのGM就任後、注力したのはパドレス時代の師匠でワールドシリーズ制覇3回の実績があるブルース・ボウチーを監督に据えることだった。 23年にボウチーが監督に就任すると、前年94敗のチームが上昇気流に乗り、1年目にいきなりワールドシリーズを制覇した。シーズン中盤にはレンジャーズが生まれ変わったことが知れ渡り、GMには豊富な経験と幅広い人脈も必要という認識が生じる。 その結果、ホワイトソックスは8月にGM交代を断行、元セカンドのレギュラーでミシガン大出の秀才でもあるクリス・ゲッツ(41)をGMに指名。レッドソックスは2010年代に左のセットアッパーとして活躍したエール大卒のクレイグ・ブレスロー(44)をGMに抜擢した。 ジャイアンツがポージーを事実上のGMに起用したのも、この流れの延長線上にある。ポージーはフロリダ州立大学出身。母親が教員で、しっかり勉強をさせられたため、高校時代は毎年オールAに近い成績だった。 キャッチャーをやって培った研ぎ澄まされた戦略眼もあるので、データ解析に偏ったGMたちとは根本から違う新たなチームづくりをするのではないだろうか。 (友成那智/スポーツライター) ◇ ◇ ◇ メジャーといえば、いまやドジャースはヤンキースに取って代わり、「悪の帝国」と言っても過言ではない。カネと人気と裏技をフル活用するだけではなく、ルール違反スレスレの行為も平気でやるからで、それには大谷や佐々木朗希も関係している。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。