【フットサル日本代表】初招集の26歳ゴレイロが感じた、世界と戦うための課題「シュートを止めるだけでは通用しない」(樋口就大/シュライカー大阪)
9月13日、高橋健介監督が就任してから初めての活動がスタートした。代表チームは13日のみ国内でトレーニングを行い、14日からキルギスへ移動。同国代表と2試合の国際親善試合を戦う。 【映像】新生・日本代表“健介ジャパン”初日トレーニングの様子 新体制の下で初招集された選手の1人が26歳のゴレイロ・樋口就大だ。2022年からシュライカー大阪のトップチームに所属し、昨シーズンはリーグ戦全試合に先発出場を果たした。 今シーズンも、元日本代表ゴレイロ・関口優志とポジションを争い、シュートストップを武器にメキメキと頭角を表している。フィウーザ・ファビオを始め、黒本ギレルメやピレス・イゴールといったベテランが揃う代表のゴレイロ陣の中では年齢も若く、次代を担っていくべき選手として大きな期待を背負っている。 2026年のAFCフットサルアジアカップ、そして2028年のFIFAフットサルワールドカップで“健介ジャパン”の守護神となっていけるか。 初めての代表活動で、初日のトレーニングを終えた樋口に話を聞いた。
判断の質も高めていかないといけない
──率直に、日本代表初選出はどんな気持ちですか? 今回は監督が変わったタイミングで、初めて代表活動に招集してもらえたのはすごくうれしかったです。 ──選出を伝えられた時は? (選出は)電話で伝えられました。実はパスポートを持っていなくて、急いで作りに行くところから始まったので、ちょっとバタバタしました。でもうれしい気持ちと、驚きがありました。 ──チームメイトやご家族の反応はいかがでしたか? (代表を)目指しているのは伝えていたので、家族も喜んでくれましたし、チームメイトもちょっといじりながらも祝ってくれました。 ──どんなことを求められて代表に選出されたと考えていますか? 今日のミーティングでも話がありましたけど、シュートストップは僕の持ち味なのでそれを出していくこと。それにプラスして、ゴール前だけでなく、ペナルティエリア全体、さらにもう一つ高い位置でのカバーリングまで求められていると考えています。そこは自分が今まで経験してこなかった部分なのでチャレンジしつつ、自分の良さは残していけたらと思います。 ──足元の技術は課題だと感じているんですか? そうですね。去年の大阪でも、ボールを持って上がるのはそんなに要求されていなかったので、チャレンジする機会が少なかったのはあります。それでもプレス回避のところは最低限できるようにして、フィールドの選手たちを助けられたらと思います。 ──フィウーザ選手と一緒にやってみて、どうでしたか? すごいです。今年は大阪に(関口)優志くんも来て、代表のレベルを日々感じながらトレーニングを一緒にできていますし、実際にフィウーザ選手とやっても、もちろん体の大きさに違いはありますけど、パスの選択や判断の部分のスピード、正確さなどのレベルが違うと感じました。代表期間で学べるものや盗めるものはたくさんあると思うので、(トップレベルを)感じながらやりたいと思います。 ──試合に出るために課題だと感じたことはありますか? 「最終的にシュートを止められればそれでいい」という考えだけでは、これから世界と戦っていくには通用しないと思います。それこそ足元や一人で前進できることも必要ですし、技術的なところはもちろんですけど、判断や決断の質はもっと高めていかないといけないと感じました。なのでそこは特にトライしていきたいと思います。 ──今後代表に定着していくことへの意気込みを聞かせてください。 チームとして2028年のワールドカップに出場することを目標に進んでいくなかで、もちろん全部の活動に呼んでもらえたら理想ですけど、まずは自分のクラブで高いパフォーマンスを維持することと、今回のように呼んでもらえた時に輝けるようにしていきたいです。それが積み重なっていった先にW杯があればいいと思います。