被災者67%「再び自宅」望む 本社アンケート(上)
●県外移住希望ゼロ 北國新聞社は、能登半島地震発生から1カ月を迎えるのに合わせ、被災者にアンケートを行った。「自宅または自宅のあった場所に再び住みたいか」との質問に66・7%が「住みたい」と回答し、住み慣れた地元への愛着が深いことがうかがえた。石川県外に出ることを希望する人は一人もいなかった。 アンケートは25~30日に石川、富山の1次、2次避難所で行い、225人が回答した。 年代別では「住みたい」と答えたのは80歳以上が80%を占めた一方、40代は46%、50代は55%となり、高齢になるほど地元を離れたくない傾向が見られた。「生まれてから一度も地元を離れたことがない。今さらどこへ行けばいいんや」(七尾・80代男性)、「家族は移住してと言うが、生まれ育った土地におりたい」(珠洲・80代女性)と切実な声が聞かれた。 質問に「住みたくない」と答えた11・1%のうち、38・9%が現在と同じ市町に住むことを希望し、33・3%が県内、13・0%が能登を選んだ。この質問でも80代の7割が同じ市町を選び、高齢者の地元志向が強い結果となった。 残りのアンケート結果は2日付で掲載する。