被災地に無情の雪 輪島で氷点下 灯油の備蓄心配 能登半島地震
最大震度7を観測した能登半島地震は7日、発生から7日目となった。確認された死者は7日午後2時現在128人で、連絡の取れない安否不明者も195人に上る。救助活動や復旧作業を妨げるかのように、無情にも雪が降り積もり、困難な状況が続く。 【写真】ストーブで暖を取る避難者=7日午前10時、輪島市三井町長沢 輪島・三井では最低気温が氷点下0・1度、珠洲市では0・4度と冷え込んだ。 輪島市三井町長沢では、農業用ハウスに住民約20人が2日から避難し、ストーブ7台を持ち寄って寒さをしのいでいる。灯油の備蓄はポリタンク10個分ほどに減り、大工狭間稔さん(68)は「三井は輪島でも特に寒い場所。灯油がなくなったら耐えられん」と心配した。 雪が降れば足場がぬかるみ、道路の損傷も雪で隠れる。穴水町役場で情報収集に当たっていた消防隊員の男性は「朝から土砂災害現場の捜索をしているが、雨や雪による二次災害を心配している」と表情を曇らせた。