《ブラジル》動物虐待でミスタイトル剥奪=猫に向けて爆竹投げた動画で
パラナ州アラウカリア市で19歳のモデルが動物虐待の疑いで、ミスのタイトルを剥奪されるという事件が発生した。2024年ミス・アラウカリアに選ばれたガブリエリ・ヴィトリア氏の王冠剥奪の決断は、ミス・コンテストの運営組織によって下された。この事件は、彼女自身が公開した動画をきっかけに起こったと1月8日付テラサイトやCNN等が報じた。 7日付地元紙トリブナPRによれば、虐待問題に注目が集められるようになったのは、本人が自分のSNSに投稿した動画を見た反動物虐待で有名な連邦下議マテウス・ライオラ氏(ウニオン党)が、この動画を問題視する投稿を7日にしたことによる。 問題となったヴィトリア氏のSNSの投稿はこちら
映像の中では、ヴィトリア氏が「睡眠の邪魔をする猫を追い払うために爆竹を鳴らす」と言い、爆竹に火をつけ、猫がいると思われる場所に投げ込む様子が映し出されている。パラナ州市警の環境課捜査官でもあるライオラ氏はSNSでフォロワーに対し、この行為が「悪質な悪ふざけか、動物虐待か」と問いかけている。 CNNの説明によると、1998年に制定された法律第9605号では、野生動物、家畜または飼育動物、在来種または外来種に対する虐待、傷害、または切断行為を行った者に対し、3カ月から1年の懲役および罰金を科すことが定められている。しかし、犬や猫に関するケースでは、2020年に当時の大統領ジャイル・ボルソナロ氏(自由党)が署名した法律第14064号により、より厳しい罰則が適用される。この法律では2年から5年の懲役、罰金、および加害者が飼い主である場合には動物の飼育禁止が科されると規定されている。 警察官ギリェルメ・ディアス氏は、この件に関して捜査を開始したと述べた。彼は、ヴィトリア氏本人に加え、事件に関与した他の人物も召喚する予定であると説明している。彼は「たとえ動物を直接傷つける意図がなかったとしても、爆発物の使用は動物に極度の苦痛を与えるため、虐待の犯罪に該当します」と8日付グローボTV局ニュースで述べている。 一方、告発されたヴィトリア氏はSNSで「誤解されている」と主張し、動物虐待はなかったと強調している。8日付SBTニュースによると、ヴィトリア氏は「公開された動画は編集され、文脈にそぐわない切り取り方をされており、私が発言を訂正し、その場所に猫がいなかったことを示した部分が省略されている。混乱や怒りを招いたことについてお詫び申し上げます」と述べている。