自民党本部が異例の決定 福岡9区は支部長不在 県連が推した候補者選ばず
衆議院福岡9区と10区について、自民党本部は次期衆院選の公認候補となる支部長を決める会議を開きました。福岡9区は支部長を決めず空白のままにし、福岡10区は吉村悠県議を支部長にすると決定しました。 【写真で見る】自民党本部が異例の決定 福岡9区は支部長不在
県連は参院議員・大家氏を推していた
自民党本部は、16日午後、空白となっていた福岡9区と10区の支部長を決める会議を開きました。福岡9区について福岡県連は、党員投票の結果、参議院議員の大家敏志氏を支部長とするよう党本部に求めていました。
自民本部は支部長決めず
しかし、党本部は16日の会議で、9区については支部長を決めずに空白のままとすることを決めました。
大家敏志氏「納得できません」
この決定に参議院議員の大家敏志氏は。 大家敏志氏 「総合的に判断をして『参議院で大家さんは残ってほしい』という強い要請がありました。その話はお聞きしますけど、納得できません」
9区には現職市議も出馬意向「公認得らればくても」
9区では自民党所属の北九州市議・三原朝利氏が公認を得られなくても出馬すると強調しています。 三原朝利氏「重く受け止めながらも私としては今まで通り、そして今まで以上に武内市政をしっかり支えながら、そして北九州から日本をとにかく一つでも良くしていくんだという思いで頑張っていきたい」
福岡10区は福岡県議が支部長に
福岡10区は党員投票で選ばれ県連が推す福岡県議の吉村悠氏が支部長に選ばれました。 吉村悠氏 「非常にうれしい限りでありますし、身の引き締まる想いも致します。よみがえれ北九州、その気持ちで地域活動しっかりとまた広げていく」
現職市議は「無所属でも出馬」
党員投票の選考から漏れた北九州市議の大石仁人氏は無所属でも出馬する準備を進めています。 大石仁人氏 「そのつもりでずっと活動してましたし、やることは全く変わらないんで、とにかく本番に向かってまっすぐ突き進むだけなので」
保守分裂の可能性
福岡県連が求めていた支部長の選考について、福岡9区と10区で異なる判断を下した自民党本部。ある党幹部は「痛み分け」と表現していて、保守分裂の構図となる可能性が高まっています。