【ラグビーW杯】世界ランク1位のアイルランド率いたジョニー・セクストン 優勝で幕引きならずも「それこそが人生」
◇ラグビーワールドカップ2023フランス大会 準々決勝 ニュージーランド 28-24 アイルランド(日本時間15日、サンドニ) 【画像】アイルランド初の4強以上進出の鍵を握るSOジョナサン・セクストン主将 「これ以上にアイルランド人として誇らしいことはありません」 こう話すのは、W杯準々決勝でニュージーランドに惜敗したアイルランドのキャプテン、スタンドオフのジョニー・セクストン選手。 38歳にして世界ランク1位のチームを率い戦い抜いたセクストン選手は、この敗戦をもって長い競技人生にピリオドを打ちます。 試合後、「最高でした。この6週間は夢のようでした。このチーム、そしてファンのために勝てなかったことが悔しいです」と語ったセクストン選手。 「ニュージーランドは数回のトライで私たちを出し抜きましたが、それがチャンピオンチームのやること」と対戦した“オールブラックス”をたたえました。 セクストン選手は、これまでアイルランド代表として124試合に出場し、アイルランド代表歴代最多となる1113得点をあげるなどの功績を残し続けてきました。今大会でも5試合すべてに出場し、3つのトライを決めています。 2020年から代表のキャプテンに就任したセクストン選手はキャプテンシーも高く、チームのヘッドコーチは「リーダー、そしてラグビー選手としての彼の立ち振る舞いと、彼がアイルランド代表としてプレーすることにおいて見せた愛は忘れられることはなく、この先の数年にわたってつながっていくものだ。彼が若手への模範としてあったからこそ、彼らは成長し、成長するために努力するでしょう。それについて疑いはありません」と賞賛。 競技人生最後の大会を優勝で締めくくることはできませんでしたが、「夢物語のような終わりを迎えるには努力が必要で、それは得られませんでしたが、それこそが人生です。残したものは何もありません」と前を向いたセクストン選手。 「彼ら(アイルランド代表)はこれから素晴らしい功績を成し遂げるでしょう。私は皆さんと同じようにスタンドでビールを飲みます」と、ユーモアを交えながらアイルランド代表の未来に期待を寄せました。